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【SVダブル レギュA】イッカコノヨバレル@3【S1 最終71位】

 あけましておめでとうございます。conaです。

 今回はSVダブルシーズン1のランクマで71位を記録したイッカネズミ+コノヨザル軸の構築記事です。本当はもう少し上の順位を狙いたかったのですが、某感染症の影響で死にかけていたので許してください...... 以下レンタル画像です。

 

1.イッカネズミ+コノヨザルについて 

 今回は全体の構築経緯の前に、まずイッカネズミ+コノヨザルという並びに絞った解説を行いたいと思います。記事全体としてもメインの話はこちらとなっています。
 ご存知の方も多いかと思いますが、コノヨザル(非スカーフ)をメインに据える構築には主にイッカコノヨと壁コノヨの2パターンあります。この2つを比較したときにイッカコノヨは壁という長いターン、後続にも残る強力なシステムを犠牲に、袋叩き憤怒の拳という確殺コンボを得ています
 この特徴を考えると、イッカコノヨで耐久振りベースのコノヨザルを選択するのは間違っていると思いました。何故なら袋叩き憤怒の拳という強力なコンボがイッカコノヨ最大の強みであり、ビルド展開を目指すのであれば壁コノヨザルを使えばいいからです。

 叩き憤怒はイッカコノヨ未満の素早さのポケモンを倒すコンボと解釈できます。そのためコノヨザルのSは速くしたいですし、250憤怒の拳で落ちないポケモンがいるのは困るのでAもなるべく高くしたいです。耐久も大事といえば大事なのですが、相手のどちらかがイッカコノヨより遅いポケモンであれば被弾回数は1回で済むので、叩き展開時に限った話であればASを伸ばしていた方が実質的に耐久性も向上しているということも多々あります。
 持ち物も食べ残しではなく、オボンの実を選択すべきと考えています。イッカコノヨの理想的な動きが「1ターン目:叩き憤怒 2ターン目:この指憤怒(←ここでほぼゲームが終わっている)」なので、食べ残しの回復量がオボンの実を超える5ターンまでちまちま戦う展開をイッカコノヨは望んでいません。フレンドガードのおかげでオボンの実が発動せずに2パンという展開がほとんどないのも良い点です。テラスタイプについては話の本筋と違うので後述として、一旦コノヨザルの解説は以上とします。

 ネズミの技に関しては袋叩きこの指守るまで確定で、個人的には@1は挑発一択かなと思っています。上でも散々解説してる通りイッカコノヨを使う以上は叩き憤怒展開のことだけ考えていればいいので、この指怒りの粉を封じる挑発が非常に有用だと思います。フェイント前歯アンコなど色々使いましたが、挑発に勝る気がしませんでした。一応防塵ゴーグルを持たせて@1に他の技を採用する型も有力だと思っていますが、襷でないと追い風サーフゴーに弱い点やプレイングの負担が大きい点を考えて考察対象から外していました。
 なお、挑発のアイデア自体は以前からコノヨザル構築を使用しているジキルさんがオフで使っていたところを見たことから得ています。他にも何回かアイデアを頂いていたのでとても感謝しています。

 以上の考え方からASベースコノヨザルとHS挑発襷ネズミを出力し、12月中旬に大型大会LCSでベスト4を取ることができました(スイスドロー7-1)。当時のパーティはイッカネズミ/コノヨザル/モロバレル/ウルガモス/ヘイラッシャ/シャリタツ でしたが、ぶっちゃけイッカコノヨバレル以外は全然強くなかったです。それでもイッカコノヨのパワーと自分の考察の正しさのおかげで勝てたと思っていたので、実際これ以降も他のポケモンは一新しましたが、イッカコノヨの型に関してはほとんど変わることはありませんでした。

 以下は最終的なイッカコノヨの型です。

コノヨザル@オボンの実 特性:負けん気 水テラスタル
188-165-115-x-115-138(意地っ張り H20 A116 B116 D36 S220)
憤怒の拳/ドレインパンチ/ビルトアップ/守る

・まずSをサーフゴー抜き抜きに設定。サーフゴーに上から叩き憤怒が通るという自信は大事ですが、スタン寿司のサーフゴーにそこそこ臆病サーフゴーがいたのが苦しかったです。

・Aはもっと伸ばせますが、イカサマが痛すぎた+ほぼ無振りだと最低限の耐久もなかったようなので、A165で止めました。154くらいまで削ってもいいのですが、耐久ガブや壁込み○○などワンパンが怪しくなるラインが結構増えるので個人的にはこれ以上削りたくはないです。

・耐久の振り分けは、一応なるべくBに寄せたほうが強いという感覚はあるものの最適解がずっとわからなかったのでかなり適当です。ビルドを考えるとBは偶数の方が良かったのですが、振り直すのが面倒で結局そのままにしてしまいました。

・技構成は文句なし。"あくまでサブプラン"ですが、ビルド展開が有効な局面はもちろん多いです。

・テラスタイプはずっと水で使っていました。基本的には頭一つ抜けて強いなと思います。フレガ込みでも無視できないダメージを与えてくるゴールドラッシュを意識して鋼半減タイプから選ぶのを前提として、電気は論外、炎と鋼は草フェアリー半減が偉いですが、地震弱点が非常に辛いです。水を選んだときの最大の弱点であるトリックフラワーはこの指で防げますが、地震はどうしようもないですからね。そうでなくとも、単に弱点が少ないという点で水は優秀です(環境に電気技も非常に少ない)。それと寿司と雨に強くなるのも水テラスの嬉しいところですね。

 

イッカネズミ@気合いの襷 特性:フレンドガード 霊テラスタル
151-73-121-x-95-179(臆病 H12 B244 S252)
袋叩き/挑発/この指とまれ/守る

・長い間HSで使っていましたが、ジキルさんがBSが強いと言っていたことに強い納得を得てすぐに変えました。Bに寄せることは対連続技、先制技、イカサマに大きな恩恵があります。元々襷前提で組んでるのでDを捨ててBに寄せるのは非常に有効でした。(自分で気づきたかった〜)

・袋叩きは味方を殴る機会のほうが多いのでAは低い方がいい......はず.....です(袋叩きのダメージ計算が複雑で精査する気が起きない)。イカサマもあるので、まあ下降補正のメリットは大きいと思います。

・テラスタイプはゴースト一択です。解説不要かとは思いますが、猫騙し神速鼠算無効が非常に強いです。

 

2.構築経緯

 イッカネズミタイプのコノヨザル構築はここからが大変です。何せイッカネズミの単体性能が著しく低く、コノヨザルも単体で動きやすいポケモンではないので、残り4体で足りない要素をキレイに埋めないといけません。

 まずほぼ確定枠となっていたのが、モロバレルでした憤怒スタックを貯めたコノヨザルを守れる点と寿司対策になり得る点が主な採用理由です。寿司対策を安定させるために持ち物はバコウの実一択で考えていました。

 残り3体は色んなポケモンを試しているうちに欲しい要素が見えてきました。
①グレンアルマイエッサン対策
 挑発があるので対抗はできますが、砕ける鎧型も多くあまりイッカコノヨを投げたくないです。

②高速対策
 イッカコノヨはマスカーニャ+ファイアローを筆頭に高速高打点を2体並べられるのが地味にきついです。タイカイデンガブリアスなんかも実はめちゃくちゃきつかったりします。

③積みアタッカー
 イッカコノヨ+バレル@1の枠が欲しいです。この指と怒りの粉を活かす積みアタッカーが適正と考えるのが自然でしょう。

地震対策
 この指怒りの粉を一つの軸にしている以上、全体技、特に地震の対策は必須です。浮いているポケモンは最低1体、欲を言えば2,3体欲しいと考えていました。


 以上を考えたとき気合だめサザンドラがまず入ってきました。「①グレイエ対策」「③積みアタッカー」「④地震対策」を満たしてくれます。自身のSを上げる積みではないため対面次第では制圧力にかけること、イエッサングレンアルマに明確に強いわけではないことは不安要素ですが、他に魅力的な積みアタッカーもいなかったので、とりあえず準確定枠として色々試す中でも大体は入ってました。

 後2体というところで、最大の課題は「②高速対策」、まだ怪しい「①グレイエ対策」、出来れば「④地震対策」も欲しいという形になりました。

 これら3つの要素をすべて綺麗に埋めてくれるポケモンカイリューでした。
 アイススピナーでワイドフォースを弱体化させられ、高速組にはマルチスケイルと神速を活かして撃ち合いができ地震も無効と欲しい要素が全て揃っていることに気付きました。アイススピナーを対策の一つとしたかったので持ち物はチョッキでほぼ確定させました。

 最後にカイリューと共に「②高速対策」を満たすこと、カイリューサザンで対処が難しいニンフィアに対応できることを条件としてスカーフサーフゴーを考えました。スカーフを持つことでファイアローやタイカイデンの追い風を神速と合わせて強引に止めに行けるのは非常に魅力的でしたし、イッカコノヨ+カイリュー@1選出における素早さの中途半端さを一気に解決できるのもハマりがいいと考えました。

 以上で6体が揃いました。(自分にしては見た目強そうな並びで固まった.....)

 

3.個体解説

※コノヨザル、イッカネズミについては上述のため省略

モロバレル@バコウの実 特性:再生力 水テラスタル
219-x-121-105-115-50(図太い H236 B156 D116)
花粉団子/クリアスモッグ/キノコの胞子/怒りの粉

・主に飛行寿司を意識してバコウの実。ペリッパーファイアローの攻撃でも発動します。

・花粉団子もクリアスモッグも必要だったため、守るを切らざるを得ませんでした。

・配分は適当にB重視で振り分けたら、Dの方もサーフゴーの眼鏡鋼テラゴールドラッシュ耐えになってたとかそんな感じです。

・テラスタイプもあんまり練れてないですが、水が無難なので水です。

 

サザンドラ@ピントレンズ 特性:浮遊 炎テラスタル
183-x-111-187-111-141(控え目 H124 B4 C196 D4 S180)

熱風/流星群/気合だめ/守る

・さしすさん発のサザンドラです。悪だくみと比較して、天然の耐久上昇を貫通できることと、気合溜め流星群>悪巧み悪の波動であることから気合溜めにやや分があるとしました。

・積んでも上から殴られるときは殴られるので、体力の管理が非常にシビアです。そのためSを準速セグレイブ抜きまで落とし、なるべく耐久値を確保するようにしました。

モロバレルと同時選出でないと活躍させにくい割には積んだ際のアドバンテージもそこまでなく、、、という感じでどうにも物足りなさの残るポケモンでした。ただギャラドスウルガモスを試してもこのポケモン以上に形にならなかったので最後まで外せませんでした。

 

カイリュー@突撃チョッキ 特性:マルチスケイル 無テラスタル
185-204-115-x-120-114(意地っ張り H148 A252 S108)

神速/アイススピナー/けたぐり/岩雪崩

・チョッキカイリュー。かなりの範囲に行動保証が持て、相手の追い風展開に対するストッパー的な役割も果たしてくれました。

・採用している技以外にも欲しい技はたくさんありますが、ガモス対策でいれた岩雪崩はそれ以外でも結構打つシーンがあったので外せなかったです。

・やけにSが高いのは凍える風を採用していた時の名残ですが、無振りヤミカラスを抜いてるかは結構重要なのでこれはこれでいいかなと思ってます。

 

サーフゴー@拘りスカーフ 特性:黄金の体 鋼テラスタル
165-x-129-190-112-132(H20 B108 C156 D4 S220)
ゴールドラッシュ/シャドーボール/パワージェム/マジカルシャイン

・スカーフサーフゴーはいないことはないですが、まあ珍しいので読まれにくいです。しかし出し方次第ではちゃんと読んだりケアする人はいますね。見習いたい。

・ゴルラとシャドボ以外の技はあまり考えてません。最初は味方のコノヨザルにトリック打って加速させるの面白いなーと思って使っていましたが、やる機会が全然なかったので不採用になりました。パワージェムはウルガモスを突然破壊したくて入れていましたが、ケアされることも多くて結局打つことがなくなりました。

・配分は少し特徴的ですが、サーフゴーの努力値の余りはBにした方が良いとスボミーさん(@elderbudew)が言っていたのでそれに従いました。実際マスカーニャのはたき落とすとドドゲザンの不意打ちを良い感じに耐えてくれることが多くて嬉しかったです。

・スカーフサーフゴーの強さ自体は、おそらく皆さんがイメージしてる通りかなと思います。マスカーニャに対して動かせるのは便利ではありますが、眼鏡と違ってCが下がったときのゴリ押しがきかないので、どこかで引けないと置物になってしまう点は不便ともいえます。

 

4.選出

・基本または追い風
前 イッカコノヨ
後 サフゴカイリューorサザンバレル

後発も上記の組み合わせがセットでここを混ぜたりはしませんでした。研究不足かもしれません。

・寿司
前 カイリューサフゴorイッカコノヨ
後 サザンバレル

相手が高速だったら前者、中速だったら後者。マスカーニャは絶対いるとして、加えてアロー、ウルガモスカイリューあたりがいたらイッカコノヨはもう赤信号です。

・グレンアルマイエッサン
前 カイリューサフゴ
後 サザンバレル

一応イッカコノヨとグレイエが鉢あってもなんとかなる(挑発守る→叩き憤怒)ので、イッカコノヨスタートしないこともないです。

 

5.立ち回り

・追い風
 大体サフゴヤミカラス対面で、追い風ゴルラにテラス叩き憤怒でカウンターから。ただガブもいてかつ火力が高いやつだと2ターン目の攻撃にコノヨザルが耐えられるかが大分怪しいです(耐久を落としたせい)。怪しかったら2ターン目地震カイリューとネズミ守るで透かすような形でやりくりします。
 他には初手ネズミがカラスに挑発、コノヨテラスビルドから入るのも結構ありかなとということでたまにやっていました。サフゴがテラスしてくれればHPを回収できるし、ビルドがガブ耐性になってくれます。

 ネズミが落ちてからはカイリューで追い風ターン枯らしながら適度にカウンターきめてラストサーフゴーで勝ちという構想です。相手に全体技が少ないならバレルでコノヨザルを守り切るのが楽です。

 総じてガブがいるかどうかで危険度が大きく変わるので、そこを意識してプランニングしてました。


・対寿司
 前2体で殴り合って寿司引きずり出すだけです。こっちはバレル引き出されると負けます。サザンにテラス残すべきかだけは意識してやってました。

・グレイエ
 フィールド割った状態でサザンに炎テラス気合溜めさせるのが本筋。基本的にはサザンにテラス回さないとニンフィアが無理になるので要注意です。フェアリーグレンアルマは諦めましょう。
 砕ける鎧センサーはしっかり持って。神速があるので上手くいけば自滅させられるはずです。

・バンギルガン
 あんまり決めてないです。一応イッカコノヨの場合はテラスしながら叩きとドレパンをルガルガンに集中するプランで考えてます。袋叩き(ルガンに!)+テラスビルドが実は一番いいかもしれません。裏バレルなら尚更。
 250憤怒でH振りバンギラスは低乱数。砂が入ったり、威力300なら落ちます。

 あとはバコウバレルで無理やり胞子通すプランもありますが、これをやると裏の寿司が止まらないということもあるので難しいです。

 

※テラスタルについて
 コノヨザルはマスカーニャさえいなければ大体テラスタル切り得です。後ろのサザンドラに炎テラを回さないといけない展開(ニンフィアを控えさせられてるなど)は要注意ですが。
 ネズミも憤怒通せるなら猫騙し読みとかで切っちゃっていいです。
 カイリューサフゴはテラスなくても安定して活躍できます。モロバレルは水テラでいいのかすらわかってませんが、対セグレイブとかガモスで役に立ってました。

 

6.終わりに

 LCS以降イッカコノヨへの理解度はかなり先を行けてる自信があったので、3週間くらいイッカコノヨとずっと向き合ったことで、良い感じに構築をまとめられたかなと思います。だからこそランクマとてるオフで良い結果を残すつもりでしたが、コロナで残念なことに...... 
 取り組み方を振り返ると少し非効率な時期がありましたが、全体としては及第点だったと思うので、予選があると思われる2,3月までにこの調子でギアを少しずつ上げたいなと思ってます。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。質問やご指摘はTwitterにお願いします。

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【SVダブル 発売直後】ジェネリック追い風サンダー+地震【DEXオフ3位】

 どうも、conaです。11/26開催のDEXオフで3位(予選は6勝4敗 11人中4位で抜け)を取ったので、使用構築の記事を書きました。まだ発売から1週間なので粗も多いですが、今後の参考になれば幸いです。

 

1.構築経緯

1-1.使いたい新ポケモン

 まずは新ポケモンをざっとみて使いたいポケモンをピックアップしてみた。

テツノツツミ...環境に多いと予想されるパオジアンハバタクカミのS135より1早い136で上からこご風が打てる点、弱点を突く範囲の広さを評価。

デカヌチャン...世間の評価には上がらなかったポケモンだったが、威嚇無効・猫だまし・(条件付きだが)高火力・凍える風と合わせやすいS94、と良い感じの要素が軒並み揃っている点を評価。

テツノカイナ...数値の異常な高さと、気になるフェアリーも「鋼テラスタル+ヘビーボンバー」で解決できる点を評価。モロバレル対策のエレキフィールドも面白く、トリル対策も一手に担ってもらえそうだと考えていた。

 以上の要素を総合して、テツノツツミ凍える風を活かすような形の中~高速で固めたスタンを組むことをイメージしながらスタートした。

 

1-2.欲しい要素

 テツノツツミ/デカヌチャン/テツノカイナに加えて少なくとも欲しい要素が、①凍える風以外のS操作技 と ②全体技 だった。

 ①についてはハバタクカミリキキリンを使ってスイッチトリルで組むことも考えたが、立ち回りやSラインが上手く練れずに断念した後、デカヌチャンの「猫だまし+追い風→デカハンマー」の動きが6,7世代のメガガルーラ+追い風の動きに近いものを感じさせたため、追い風のポケモンを探していたところパルデアサンダーことイカイデンに注目する。パルデアサンダーの特性は勝ち気であるため、デカヌチャンでは処理の面倒なウインディの牽制にはぴったりであると睨んだ。

 ②についてはハバタクカミテツノドクガニンフィアなど様々なポケモンを浮かべたが、相手のテラスタルや高火力先制技を考えるとどうしても再現性が足りないと考えていたところ、「鋼テラスタル+イダイナキバ」に目が行く。このルールは現状浮いているポケモンが少なく、地面タイプの通りが非常にいいのだが、だからこそ味方も巻き込んでしまう地震が打ちづらいというすれ違いがあるところ、ちょうど上述のイカイデンを考察していたため、一方的に一貫性の高い「追い風地震」を打つプランをメインの一つに据えられると考えた。凍える風とも相性の良いS87のおかげでテツノツツミとも並べて出しやすい。また現状のアタッカーが抱えやすい「先制技で倒されやすい」という問題も高い物理耐久とテラスタル込みの耐性がしっかり解決していた。

 

←こいつ目だけめっちゃやる気ある感出してくるのにフォルムくそダサいのおもろい

 

1-3.プランのブラッシュアップ

 ここまででテツノツツミ/デカヌチャン/テツノカイナ/イカイデン/イダイナキバ を決め、残りはウインディなど適当なポケモンを入れて回しながら、完成させていくことに。

 まず決めたのはテツノカイナを外すことだった。ASイダイナキバ地震をメインプランの一つに据えた以上、テツノカイナでドッシリと殴り合う試合展開をする選出を組む余裕がなかった点、イダイナキバとの格闘被りが(鋼テラスタルがあるとはいえ)対フェアリーを考えると流石に厳しそうだった点、実際プレイしてみると「守る→テラスタルで攻撃空かす→守る」の流れが自然に決まりやすく意外とトリルを凌ぎやすかった点からテツノカイナを外すことに。

 また追い風から地震を連打する動きが想像以上に強かったため、浮いているポケモンが欲しいと思っていたところカイリューが良い感じだったため採用。鉢巻神速地震がそれぞれ中耐久のポケモンなら5割ずつ削るためダメージプランがかなり立てやすかった点、試合を決めるまでは中々追い風が持たないため先制技の神速が最後の詰めに強力だった点を特に評価した。

 残りは対トリルに選出できつつ、基本選出とも噛み合うポケモンを探していたところユキノオーに着目。氷の礫で高速高火力勢にも抗える点や、キノコの胞子が無効な点を特に評価。地震に巻き込みやすかったり、テツノツツミの耐久が上がるのもちょっと嬉しいかなと思ったり。この枠に関しては見ての通り採用理由がふわふわしていて、直前まで変えることを検討していたものの、結局他に良いポケモンが見つからなかったため、そのまま本番に向かった。

 

 少し省略した部分もあるものの、構築経緯は以上。

 まとめると基本選出をデカヌチャン+イカイデンイダイナキバ+テツノツツミorカイリューとし、メインプランは『①猫だまし+追い風展開から迅速にデカハンマーでの高火力の殴りに移行」、『②前のどちらかが落ちてからは地震の押し付け』、『③追い風が切れてからは神速によりスイープ、または凍える風による追加のS操作での詰めを目指す』、という3段階のイメージになった。

 

 

2.個別解説 

デカヌチャン@メタルコート 水テラスタル
特性:マイペース 161-139-97-x-125-146(意地っ張りH4 A252 S252)
デカハンマー/じゃれつく/テラバースト/猫だまし

・最初は突撃チョッキだったが必須というほどには活きず、デカハンマーの威力が足りないシーンも多かったため持ち物をメタルコートに。

・猫だましを打つ際の即死を防ぎたいシーンや、突然の水テラバーストが刺さりそうなシーンが多かったので、水テラスタルに変更。→めちゃくちゃ刺さった。相手に見えてないテラスタルは強い。

・イダイナキバがテラスタル込み鋼打点及び耐性を確保できるため、多少雑に扱っても問題ない→守るを切ってもさほど困らなかった。逆に大切にしたい場合は水テラスタルで実現可能。

・このポケモン自体は思ってたほど強くなかった。火力や耐久があと一歩足りない点は理解していたのでそこはともかく、デカハンマーを守られた際も2回連続で打てない制限が発動してしまう仕様がかなり足を引っ張っていた。猫だましは貴重で、実際に猫追い風の動きの再現性は非常高くて強力だったのでTier表外に置くほどのポケモンではないとは思うが、個人評価が高すぎたのも事実。

 

テツノツツミ@突撃チョッキ 氷テラスタル
特性:クォークチャージ 132-x-134-176-80-206(臆病H4 C252 S252)
冷凍ビーム/凍える風/フリーズドライ/ハイドロポンプ

・ブーストエナジーも気合の襷も取られていたので、主に対ハバタクカミを意識して突撃チョッキに。守るがない事だけ不安があったが、冷凍ビームもフリーズドライも打ちたいシーンがあることを考えると大きな損にならないと考えた。

・弱点をついても確1がギリギリ取れない相手を押し込むための氷テラスタル

・テツノツツミに関しても個人的に世間のそれより評価の高かったポケモンだったが、ハバタクカミとパオジアンに対して、前者はクォークエナジートリックルームで、後者は先制技で対策されやすいことが多く、弱いということこそなかったもののこちらも個人的な評価は下げないといけないと感じた。水技が刺さる相手が少ないのも大きいか。

 

イカイデン@気合の襷 電気テラスタル
特性:勝ち気 146-x-80-157-80-194(臆病H4 C252 S252)
10万ボルト/追い風/フェザーダンス/守る

・パルデアサンダー。最初はこいつをサンダーだと思って追い風/怪電波/羽休めで使っていたが、何戦かしたらサンダーではないことに気付いてCS襷にした。先制追い風の可能性も10万ボルトの火力も高まって良いことばかりだった。タイカイデンはサンダーではない。

・特性勝ち気が(認知されていないことも少しあったが)非常に強く、盤面にいるだけでイダイナキバの攻めを継続させやすくしてくれた。

・猫だまし神速無効の霊テラスタルもなくはなかったが、今回は単純に電気テラスタルで使用。DEXオフでは一回だけ瞬間火力のためにテラスタルした。

・主に対寿司を意識してフェザーダンスを採用。

・猫追い風→地震のコンセプトと非常に相性が良かったため、かなり活躍してくれたが、パワー的にはファイアローと大差ないかも。タイカイデンはサンダーではない。

 

イダイナキバ@ブーストエナジー 鋼テラスタル
特性:古代活性 191-183-151-x-73-152(陽気H4 A252 S252)
地震/インファイト/アイアンヘッド/守る

地震以外のウェポンと守るも優秀なため、持ち物はブーストエナジー一択だった。

・フェアリーをはじめ、様々な対面の相性をひっくり返す鋼テラスタルが非常に優秀。半分以上の試合はイダイナキバにテラスタルを切った。

・凍える風と合わせることも考えて最速を取ったが、ここを削ってHDに回しても良かったかも?サーフゴーを抜いていたおかげで勝った試合もあったため、なんともいえず。

 

カイリュー@拘り鉢巻 無テラスタル
特性:精神力 198-204-115-x-120-101(意地っ張りH252 A252 S4)
神速/逆鱗/ドラゴンテール/炎のパンチ

・神速をメインウェポンにしたかったので拘り鉢巻。同様の理由で無テラスタル、S振り無しのHA。

・神速以外を打ちたいシーン、つまり瞬間火力が欲しいシーンをよりカバーできるのはドラゴンクローより逆鱗だと判断。あとは気持ち程度のトリル対策のドラゴンテール。鋼に打つ炎のパンチ。

・上の4体は「コンセプトと合ってたから強かった」という感想なのに対し、このカイリューに関しては単体性能の強さを感じた。

 

ユキノオー@命の珠 氷テラスタル
特性:雪降らし 166-100-95-158-105-112(控え目H4 C252 S252)
吹雪/氷の礫/大地の力/守る

・採用理由は上述の通りだが、あまり選出しなかった上、選出した試合も活躍したかどうかよくわからなかったので、よくわからない。少なくともテラスタイプは氷じゃないんだろうな~というだけ。

 

3.選出

 構築経緯で解説の通り、orを基本選出として、トリル系統を始め、この選出で対応できなさそうな相手に関してはアドリブでやった。この段階で基本選出が決まっているだけ幸運。


4.雑感

・個別解説でも触れた通り、「猫追い風→地震連打」のプランがわかりやすいかつ非常に強力だった。やはりシーズン序盤は全体技プランに限る。プレイに必要な思考量の少なさが大きいせいか、みんなが「時間足りない~」って言ってるのに対して「60秒もあるのに??」って思ってた。

・負け試合はハバタクカミのスイッチトリルが2回、シャドボ急所でイダイナキバ飛んだ、ディンルーのカタストロフィと合わせて鉢巻ハッサムの一貫を取られた、リキキリンのトリルにドラゴンテール合わせたら外れたの5回。運負けっぽいやつも実際勝てるかは結構怪しかったから負けの結果には十分納得してる。むしろトリルハバタクカミに計3回も当たったことに納得してない......

・殴り合う構築対決でのテラスタルの考え方に関しては一歩先を行けたような気がする。実際に触れてみて一番感じたのは、テラスタルで一回は一貫が切れるので、相手に正確なゲームプランを組まれやすいという点で、先にテラスタルを切ることの損がかなり大きく、つまり序盤に正面の敵を倒すためにテラスタルを切ると捲られが発生しやすいということ。逆にそういうチャンスを増やすために、テラスタルは一致タイプではないものが普通になるのかなとも。少なくともエースこそ行動回数確保のために補完タイプのテラスタルに変更すべきだと思う。

・逆にディンルー系統やトリル系統は全く考察できておらず、特にディンルー+ハッサムに負けた試合は考察の穴を非常に感じた。

・きつかったポケモンでいうとイーユイが結構きつかった。水デカヌチャンがいてギリギリなんとかなってるくらい。イーユイは使い方がわからなくて評価出来てなかったから、他の人の組み方は参考になった。

 

5.終わりに

 剣盾ではオフで結果を残したことはなかったので優勝こそならなかったものの、かなり嬉しかったです。発売後1週間環境を最大限楽しめたので開催してくださった運営の方々に感謝いたします。
 またSV発売から1週間ぶっ続けでストーリーから育成環境整備まで一緒にやってくれたGrandをはじめとしたひよポケの面々もめちゃくちゃありがとう。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。最初のランクマも結果残して記事出せるように頑張ります。

 

【PJCS2022ライブ大会】ザシアンソルガレオ【Best16】

こんこな~。どうもconaです。およそ1年ぶりの投稿です。
今回は4~6月に使用したザシアンソルガレオの記事です。

 

 

(成績)
4月ランクマッチ 最終25位
5月PJCS予選 最終51位
6月PJCSライブ大会 予選抜け(4勝2敗) 決勝トーナメント2回戦敗退BEST16

 

1.構築経緯

 構築作成は3月末。この時期のトレンドはグラザシ及び白バドパルキアとなっていて、これらに環境初期から常にトップメタに居続けるオーガザシが加わった3つのパーティと当たることが予選では多いと予測。

 有利にしておかないとストレスがたまりそうな白バドパルキアを狙い撃ちするソルガレオからスタートし、ここからオーガグラ対策を中心に構築を組んでいくことに。

 

 以下6体それぞれの簡単な採用理由。

ソルガレオ...白バドパルキアに強い!ADチョッキでカイオーガに強いし、黒バドとも打ち合える。

ザシアン...ソルガレオが初手ダイマする関係上、他に良い伝説がいなかった。

カプ・レヒレ...モロバレルと鬼火対策。場持ちもよくスチルアースとの相性も良い。

レジエレキ...初手ダイマ→エレキザシアン締めがとても強いと気付いたので採用。

ボルトロス...リザードンを睨める。ナックル巨獣でグラードンも倒せそう。ついでにイベルタルに強い。

ランドロス...グラードンに強い?草結び持てばトリトドンもいける。

 

2.個体解説

ソルガレオとつげきチョッキ

213(4)-207(252+)-127-x-141(252)-117
メテオドライブ/地震/ギガインパクト/噛み砕く

【配分・持ち物】
 HP種族値が高いため、AD振りでもそこまで耐久の効率性を損なわない。仮想敵のカイオーガの火力やダイアースを弱点で食らうことを考えると、Dは高ければ高い方がよかった。

【技】
ギガインパクト...ダイアタック媒体。S関係の逆転と相手のダイジェット展開の抑制のため必須だった。

・噛み砕く...主に黒バドレックスやイエッサンへの打点。珠を持ってダイマをしてくる黒バドが増えたのでよく刺さった。他には岩雪崩、サイコファングフレアドライブワイルドボルトが候補で色々試していたが、黒バドがかなりの流行りを見せていたので噛み砕くに落ち着いた。

 

ザシアン@朽ちた剣

191(188)-243(244+)-135-x-135-178(76)
巨獣斬/聖なる剣/電光石火/守る

【配分・持ち物】
 ダイナックル→巨獣斬を狙うためのAとS、そして余りのH。ザシアンミラーで確実に後ろを取るが、エレキネットやダイアタックがあること、巨獣+石火で落ちるザシアンも多いことからそこまで不満はなかった。

【技】
・電光石火...襷対策としての採用のはずだったが、A243の電光石火の威力があまりに高く、襷ポケモンに限らず色々なポケモンの処理ルートに貢献してくれた。じゃれつくは仮想敵のパルキアにはそもそも有利な点、他の鋼半減勢も大体A243聖剣で十分な点から不採用。

 

レジエレキ@気合の襷

155-x-71(4)-152(252)-70-277(252+)
10万ボルト/エレキネット/身代わり/守る

【配分・持ち物】
 ダイマソルガレオがするため最も汎用性の高い襷。

【技】

・身代わり...主に対グラリザにおいてレジエレキを長いターン維持したいシーンが多かったので採用。意外に嫌な音を全然使わなかったため枠が余っていた。ボルトチェンジも候補。アクロバットヌケニン系統に強くなりそうで良いかも。

 

カプ・レヒレ@ミストシード

175(236)-x-138(20)-115-150-150(252)
自然の怒り/凍える風/挑発/守る

【配分・持ち物】
 対カイオーガ・バドレックスに対する安定性を確保するミストシード。先制凍える風の機会を増やすために最速は必須だった。

【技】

・挑発...ポリゴン2サマヨールの処理ができないため採用。その他の搦め手に対する安心感の他、守る択をなくすのにもたまに役に立つ。

・守る...レヒレの場持ちがエレキザシアンの活躍に直結するため必須。これを採用せず水浸しや霧払いで遊んでいた時期もあったが、今考えると意味がわからない。

 

ボルトロス@命の珠

155(4)-167(252)-90-130-100-179(252+)
ワイルドボルト/空を飛ぶ/瓦割り/守る

【配分・持ち物】
 ダイナックル→巨獣斬でグラードンを落とせる可能性を少しでもあげるために珠で採用。そうでなくとも火力がチョッキのそれと段違いで強かった。

【技】
・瓦割り...ダイナックルの威力が5違ってもグラードンへのダメージにほとんど影響がなかったため、構築全体として苦手な壁を割れるこちらを採用。

・守る...どうせチョッキだと思われてるので読まれない。

 

ランドロス@達人の帯

165(4)-148(-)-110-157(252)-100-157(252+)
大地の力/空を飛ぶ/草結び/守る

【配分・持ち物】
 本当は命の珠がよかったが、ボルトロスに取られているため仕方なく達人の帯。

【技】
・草結び...トリトドングラードンへの打点。

 

3.選出

【基本選出】

+

 オーガザシアン、黒バドザシアン、特殊ドラゴン系統など、迷ったらこれ。

 相手が初手ダイマでないなら数的有利を早めにとって裏ザシアン詰め。ダイアタックが後発ダイジェット展開も許しにくい。相手が初手ダイマならレヒレの場持ちと後発の対面性能の高さで勝つ。

 

【対グラザシ】

+

 ボルトロスリザードンを睨みながら、ロンゲをザシアンで早めに処理。レジエレキは、相手のリザードンとザシアンからランドロスを守るための重要な駒。

 

【対グラルナ】

+

 フシギバナの粉はボルトが守るでケアする感じで。トリル選出をされた場合、ボルトの空を飛ぶとレヒレを活かしながらダメージレースを行う。

 

【対白バドパルキア

+

 相手が表イエッサン裏モロバレルの場合、ミストフィールドが塗り替えられて面倒なので、適当なやつを前に置いておく必要がある。上記2体がいないなら基本選出で。

 

【対イベザシ】

+ 

+

 相手はボルトロスの処理に困りがちなので、初手守るが刺さることが多い。というかそれでしか勝ってない。

 

4.辛いポケモン

ヌケニン...打点が空を飛ぶに寄りすぎてる。

リザードン...追い風系統のものが厳しい。

ジガルデ...無理。

ヒートロトム...打点なし。

ソルガレオ、日食ネクロズマ...打点なし。サイクルもできず。

脱出ボタントリック...どうやっても無理なので考慮せずにやってました。

 

5.終わりに

 去年運よく好成績を残せたおかげで世界権利は持っていたので、今年の予選は抜けなくてもよかったのですが、国内予選も抜けられない実力で世界大会には行けないなと思っていたのでギリギリではありますがしっかり抜けられたのはよかったです。

 幕張ライブ大会でも世界Day2獲得にはあと一歩届きませんでしたが好成績を残せたのは嬉しい反面、この結果は既に世界権利があったからこそ気負いなくプレイできた部分が大きかったと思っていて、あまり「プレイングや構築がよかった~」と言う気はしてないです。どちらかというと学びが多かった大会で、特に決勝トーナメントは勉強になる部分が多かったので個別にレポート記事を書こうかなと考えています。

 構築についてはオーガザシと白バドパルキアに有利を取りつつ、グラザシに対しても初見なら五分以上と主張できそうな手順を組め、当初のメジャーになると予測した3つの構築に負けないという目標を達成できていた点がとてもよかったです。世界大会で使う構築は少し迷っていますが、この構築よりはBO3に向いた構築を使いたいなと考えています。良いアイデアがあったら是非教えてください。

 以下には予選の取り組み方や感想などをつらつらと書き連ねるので、興味のある方だけ読んでください。ここまで読んでいただきありがとうございました。質問等あったらTwitterでお願いします。

 

 それと構築共有したナツメグさんが後日対戦動画を挙げてくださるようです。お楽しみに。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

6.雑記

 正直2月3月予選は全然モチベなかった。3月とか研修真っ只中だったし、そもそも5月で抜ければいいかみたいな気持ちがあった。4月も結構そんな感じだったんだけどUmbraオフでトッププレイヤーのプレイを間近で観戦して「ああポケモンうまいってこういうことか」と思ってから急にめちゃくちゃモチベ上がって結構練習した。でもあんまり勝てなかった。いつも通り1800から連敗した。結構悔しかった。

 5月予選では絶対抜けてやるという気持ちが強くなったので、真面目に取り組むためにも、同じくらいモチベありそうなナツメグさんに声をかけて一緒に頑張ることにした。アイデア共有と刺激をもらうため。それと4月のランクマもガチガチに取り組んだ。勝率はあんまりよくなかったんだけど、大体自分が悪くて負けてるから構築は信じていいなとずっと思ってた。リンヤさんもGSは練度ゲーだから練習しまくれって言ってたし。最終日は知り合い4人で泊りでランクマした。2桁の時点でやめても良かったんだけど、1800から連敗するのが課題なんだろと思って、最低リバティまであげることにした。眠かったけど時間はあったので頑張った。最終日も勝率自体はそんなよくなかったし大満足ではなかったけど、良い練習になったと思った。

 課題も見つかった。ダメージ感覚が全然足りてないなってなった。一回全部ちゃんと計算しようと思った。そんでこんなの作った。

 めっちゃ大変だったけど、カンペになるだけじゃなくて、一気にダメージプランの見え方が広がった。まじでやってよかった。一緒に取り組んでたナツメグさんにも自慢がてら共有。

 本番は景品が豪華なせいで1600までウルトライージーだったINCとの違いに戸惑いながらもかなり順調に1650くらいのロムを2日目に2つ作る。

 3日目も1ロムは大きく失速して捨てになるもののもう一つのロムは順調。19戦残して1700で勝ちを確信。

 が、1757から4連敗(は?)。俺の春は終わった。

 と思ったら、

 死んだと思ってたもう一つのロムを死んだ顔で回してたらなんか7連勝してワンチャンを感じる。疲労と緊張で体調が次元を超えたきつさになるがなんか勝ってるから頑張る。早く解放してくれという気持ちでいっぱい。

 ソルガレオ黒バドとかいう最悪のマッチアップを相手のプレミで乗り越えつつ

 ついに

 うおおおおおおおおおおおおおお

 勝ったとき嬉しいとか安心とかあったけど、まじか......って気持ちが割と大きかった。だって戦績がこんなんなので、、、

 いやでも取り組み方は良かった。本当に。一番真摯にポケモンに向き合ってた1ヶ月だったと思う。自信もって予選抜けして当然だったと言えた。

 

 

7.スペシャルサンクス

 4月から一緒に取り組んで、本番も最後まで応援してくれたナツメグさん。抜けた時もクソ喜んでくれて胸が熱くなった。

 構築作成当初に色々アイデアを共有してくれたくるりんさん。俺が馬鹿すぎてくるりんさんいなかったらレジエレキ入るのも大分後でした。

 サブロムの育成全部やってくれたクロサナ。いつもありがとう。

 4月末ランクマ合宿部りんらららぎんなん。一緒にやってくれてありがとう。

 

 以上です。幕張で世界レベルの人間と戦ってモチベはあがったので世界大会は頑張ります。

【PJCS2021ライブ大会】ポリZピッピ Ver2.0【予選敗退】

f:id:cona5757:20210720152928j:plain

前回の記事の続きとなっています。そちらで書いたことを前提にお話ししていますので、前回記事を読んだ上での閲覧を推奨しています。

 この記事はPJCS本戦の2か月後に行われたPJCSライブ大会で使用した構築についての記事です。結果は1勝4敗と散々なものでしたが、本戦から引き続いて約2か月間ポリゴンZを研究し続けて、自分なりの結論といえる形に辿り着いたものなので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 まずはどのような経緯・意図で本戦使用構築に変更を加え、上記の画像の形に行き着いたのかということからお話しし、個体解説に移りたいと思います。

 

【本戦使用構築からの変更意図】
 本戦使用構築ではf:id:cona5757:20210511132112p:plainf:id:cona5757:20210511133018p:plain+f:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210201120956g:plainが基本選出となっていました。裏に置く2体としてf:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210511132209g:plainの並びを選択するのが一般的ですが、自分は多くのパーティに採用されているレジエレキとランドロスの組み合わせに対してマンムーが無類の強さを誇る点を高く評価していて、基本選出に襷マンムーを組み込むこの形を結論とし、変更するのであればウーラオスガオガエンの枠であると考えていました。

 まず変更したいと考えていたのがガオガエンです。これには当初の採用理由であった壁+トリルの形の対策として、こちらは歌う+悪だくみで回答を出せていることがわかったので、猫だまし挑発の要素にこだわる必要がなくなったことが大きかったです。それにポリゴンZを選出する際はピッピも同時選出しないといけない場合がほとんどであるため、ガオガエンのようなポケモンは相性が悪いと感じてもいました。しかしカミツルギやゴリランダーが上記基本選出では厳しいため、炎タイプは必要になってくるだろうという認識もまたありました。

 ウーラオスに関しては襷をマンムーに奪われている点で使いづらく、特に(相手の)ウーラオスやゴリランダーに弱い点が気になっていました。それでもメタグロスやレイスポス、鉄壁ボディプレス勢など、ポリゴンZが戦いにくい相手に対してウーラオスが必要になってくるということもまた多くあって、いずれにせよウーラオスは採用する形になってしまうものかと苦心していました。

 厳しい相手は上述したもの以外にも様々ですが、構築のテーマ上必然的に厳しい指トリルや追い風は不利マッチとして割り切るとして、前ダイマ+ウーラオスゴリランダーのような形にどうしても勝てず、これは問題だと感じていました。このような形にはマンムーでもウーラオスでも対応が難しい点、やはりウーラオスの別のポケモンへの変更は必須...でも上述の通りウーラオスが役割を持つべきポケモンも多い...ということで考察が行き詰まっていました。しかしポリゴンZの残数有利を一気にとる動きを活かすことで、裏のポケモンは上から殴り倒す以外のプランを取ることもできるのではないかと、考察を辛抱強く進めていくうちに気づきました。

 まず考えたのが滅びの歌草食HBマリルリです。ウーラオス、ゴリランダー、メタグロス、ボディプレス勢諸々の攻撃を受けながら最遅滅びの歌で勝利を狙うプランを考えつきました。この時6体目にはポリゴンZが確実に相手を2体倒すことやマリルリの行動を補助できるようにモロバレルを採用しました。結局カミツルギへの対抗手段の薄い点やBO3に不向きな戦術であった点を理由に解散になりましたが、"倒す"ではなく、"詰める"というアプローチ自体に手応えはありました。

 次に注目したのが鉄壁ボディプレスです。ほとんどのボディプレス使いはウーラオスに弱いですが、バクガメスに関しては違いました。PJCS予選でこのポケモンを採用した構築の記事を見たことがあったので、一定の強さがあることは知っていました。バクガメスであれば草タイプ全般に自信を持って強いと言えますし、タイプとシェルアーマーのおかげで多くの鉄壁ボディプレス勢にも強いです。影踏みなしの滅びの歌プランのようにこちらがポリゴンZを通しきることに躍起になる必要もなくなります。以上の理由から5体目に思い切ってバクガメスを採用し、そして6体目にはバクガメスとの相性の良さを理由にゴリランダーを採用しました。ゴリランダーを採用できたことで、レジエレキかマンムーのどちらかに代えてゴリランダーというような基本選出の崩し方ができるようになった点も大きいです。

 

【個体解説】

f:id:cona5757:20210511132112p:plain
ポリゴンZ@命の珠 適応力
控え目
169-x-90-204-95-135 H68 C244 S196

破壊光線/吹雪/悪の波動/悪巧み

調整意図
S:134+1

 本戦から主にレイスポスを意識してSを上げた個体になりました。速いランドロスが増加していた点、準速まで上げる選択肢もありましたが、耐久をこれ以上落とすことはできませんでした。

 

f:id:cona5757:20210511133018p:plain
ピッピ@進化の輝石 フレンドガード
穏やか
175-x-72-x-111-70 H236 B28 D124 S116

歌う/この指止まれ/手助け/守る

調整意図
HB:陽気鉢巻きウーラオスの水流連打が乱数三発(44.3%)
HD:控え目眼鏡レジエレキのエレキボール(120)が乱数一発(25%)
S:レジエレキのエレキボールの威力が150にならない

 流行の兆候を感じていたので本戦時点では切っていた眼鏡レジエレキに対応できるような調整をチョイスしました。実際にシニアでもマスターでも眼鏡レジエレキは流行っていたので正解は選べていたように思えます。ただ当日眼鏡エレキボールを打たれて耐える試合があったのですが、相手の思惑に反して耐えることをうまく利用できずに負けてしまったのが心残りです。

 

f:id:cona5757:20210416225625g:plain
レジエレキ@磁石 トランジスタ
臆病
155-x-93-152-70-253 B180 C252 S76

エレキボール/エレキネット/電磁波/守る

調整意図
HB:陽気ウーラオスの暗黒強打が乱数1発(6.3%)
S:準速レジエレキ+1

 スカーフウーラオスの非採用により重くなったドラパルト、もっと言えばドラパタンザンピンポイントのメタで、ボルトチェンジを電磁波にしたことが唯一の変更点です。日本人は勝負所にドラパタンザンを持ち込むことはないだろうとは思ってはいたのですが、完全に切ってしまうのもどうかということで採用しました。当日は全く打ちませんでしたが、電磁波じゃなくて他の技だったらということもなかったのは幸いでした。

 

f:id:cona5757:20210201120956g:plain
マンムー@気合の襷 鈍感
陽気
185-182-101-x-80-145 A252 B4 S252

10万馬力/氷柱落とし/氷の礫/守る

 本戦では意地っ張りでしたが、結局はランドロスを倒すという役割を果たすためには陽気は必須だろうという判断になりました。

 

f:id:cona5757:20210720120142g:plain
バクガメス@食べ残し シェルアーマー
図太い
167-x-205-111-106-56 H252 B252 D4

ボディプレス/嫉妬の炎/鉄壁/守る

 採用理由は前述の通りで、主な役割対象はウーラオス・ゴリランダー・テッカグヤ以外の鋼です。

 嫉妬の炎の枠は炎の渦との選択だと思いますが、嫉妬の炎の方が役に立つ場面は多いと考えたためこちらになりました。サマヨールを特に意識する場合は炎の渦になってくると思います。

 数値が低く、特に特殊方面はレジエレキの攻撃でも痛いのでレジスチルのような無敵要塞感はないため、選出基準はかなり低くしていました。それでもバクガメスが汎用性を損なわずに綺麗にパーティの穴を埋めてくれる存在であったという確信はありましたし、今でも広い視野で良い選択ができたと考えています。

 

f:id:cona5757:20210601231209g:plain
ゴリランダー@奇跡の種 グラスメイカ
意地っ張り
197-194-110-x-90-116 H172 A252 S84

グラススライダー/ウッドハンマー/猫だまし/挑発

調整意図
S:114のゴリランダーが多かったのでそれ+2

 バクガメスのための相性補完とグラスフィールドを目的とした採用でしたが、やや苦手としていたマンムーウツロイドに手が届く部分でも噛み合いがよかったです。

 挑発の枠は守るや10万馬力と迷いましたが、トリックルームモロバレルに対して打てる点を特に評価して挑発になりました。ウッドハンマーは自分は切れないと考えています。

 

【選出】

f:id:cona5757:20210511132112p:plainf:id:cona5757:20210511133018p:plain+f:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210201120956g:plainf:id:cona5757:20210720120142g:plainf:id:cona5757:20210601231209g:plainから二体

前回同様ほとんどこれで、f:id:cona5757:20210511132112p:plainf:id:cona5757:20210511133018p:plain+f:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210201120956g:plainが一番多いです。

 

【戦績・反省】
 冒頭で述べた通り、残念ながらライブ大会では1勝4敗で予選敗退という不甲斐ない結果に終わってしまいました。応援してくれていた方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 実は4敗全てが対ダイマブリザポスで、多いだろうと予測していてかつ有利が取れるマッチアップのランドキッススタンには一度も当たらなかったあたり、ウーラオスを採用していないことがもろに響いた形になってしまいました。特にサマヨエレキ+ブリザポスの形に2回当たったのはかなり想定外で、レジエレキの型判別(アタッカーか壁か)を間違えなければまだ戦えるところ二回とも間違えてしまったのが特に痛かったです。

 また有利な試合だったのに、自分からリスキーな択を選んだ結果、試合を落としてしまったこともありました。45秒の中で結論を出すことの難しさを改めて痛感しました。

 考察、プレイング、メンタルコントロール等々、様々な点で良かったこと悪かったことがあって、今も振り返っている最中です。トップ層との差があるということはわかりきっていたのですが、今回ライブ大会に出場してそれがどのようなものなのかが具体的によくわかったと思います。特に今回のものも含めて今まで作った構築は良くも悪くも研究した動きしかできない・しない点は、自分がこれからブレイクスルーできるポイントだと思いました。この点同じくオフメタを握りながら手の広さと読みの深さをもって勝ち上がっていった今回の優勝者フジタ選手と自分では大きな差があったと考えていますし、彼のようになりたいと配信を見て憧れました。
 改善したいことだけでなく自分が自信を持っていい点もみえてきました。中でも珍しい要素を積極的に取り入れる姿勢はこれからも維持していきたいと考えています。

 以上今回のライブ大会は悔しい経験になってしまいましたが、確実に自分の糧になったので、来年の全国大会・世界大会では必ずや良い結果を残せるよう精進したいと思います(向こう何か月かはユナイトめちゃくちゃやるけど!)。

 

【宣伝】
 Youtubeで実際にこの構築を使っている様子を映しながら、ライブ大会についての振り返りをしました。お時間あればぜひご覧ください。 

youtu.be

 

【最後に】
 応援してくれた方、調整に付き合ってくれた方ありがとうございました。ポケモンでここまで応援されることもなかったこともあり、Twitterや通話でたくさんお声がけ頂いたのは本当に嬉しかったし励みになりました。

 会場で話してくださったプレイヤーの方々もありがとうございました。こんなご時世のせいで僕が剣盾をプレイし始めてからはオフ会もなかったので、久しぶりに対面でポケモンできる場を存分に楽しめました。来年の世界大会で一緒に戦う仲間としても、これからもよろしくお願いします。

 それではここまでお読み頂きありがとうございました!何か質問等あれば@nasuuma2によろしくお願いします。

【PJCS2021本戦】ポリZピッピ Ver1.0【最終1596/5位】

f:id:cona5757:20210720151609j:plain

 こんこな~、どうもconaです。今回の記事はPJCS2021本戦で使用し、10勝3敗で突破を果たしたポリゴンZピッピ構築についての記事です。ライブ大会ではこれを改良したものを使用しましたが、そちらについての記事はわけて執筆しました。一番重要なポリゴンZ及び基本選出のポケモンの採用経緯についてはこの記事にて解説しますので、この記事を読んだ後に続けてこちらのライブ大会使用構築について書いた記事も読んで頂けると幸いです。

 

【構築経緯】
 全国ダブルで特に意識したいことの一つとしてポリゴン2f:id:cona5757:20210313204741p:plainの処理があります。基本的にポリゴン2の1ターンでの処理は難しいため多くの構築では長期的視野で倒すプランが組まれますが、長期的なプランを実行することはプレイングミスを生じさせやすいです。自分は他のプレイヤーよりプレイングスキルで劣ると考えていたため、強者はびこるインターネット本戦で自分がプレイング勝負に持ち込んでも勝ち抜けないだろうということで、プレイングの巧拙が出やすいポリゴン2の処理を簡略化するため、まずはこのポリゴン2を1ターンで処理するプランを立てることから始めました。
 猫だましや威嚇による干渉も考慮しないといけないのでこれはもちろん非常に高いハードルですが、これを越えるポケモンとして、ポリゴンZ(+手助け)、リザードン(+日照り)、レジドラゴ(+手助け)などが候補に挙がりました。中でも弱点が少なく、相手のダイマックスポケモンとの打ち合いに強い点を評価してまずはポリゴンZをチョイスしました。冠解禁以降の全国ダブルではほとんど使われていないポケモンだったので、この時点で有力なポケモンであるという確信はなく、すぐに別のポケモンを考察する準備はできていたのですが、軽く組んでみた段階で想像をはるかに超える手ごたえがあったので、これから本戦までの2週間全ての時間をポリゴンZの考察に費やすことにました。

 考察から1週間ほどで確定枠と残り二枠で欲しい要素が固まりました。
 まず確定枠として、f:id:cona5757:20210511132112p:plainf:id:cona5757:20210511133018p:plainf:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210511132209g:plainを決めました。ポリゴンZ以外のそれぞれの採用理由は以下の通りです。

f:id:cona5757:20210511133018p:plainピッピ
・手助け+ダイアタックでポリゴン2を倒すプランのための手助け持ち。
・耐久・素早さ共に心もとないポリゴンZはしっかりこの指とまれで守りたい。またウーラオスに強い駒であってほしかったのでイエッサンではない。
トゲキッスも候補であちらはダイアタックのS操作の恩恵を受けやすく、また単体でも動ける点が長所だが、上から攻撃を受けやすいポリゴンZにとってはフレンドガードの恩恵が大きいことや歌うの誤魔化し性能を評価してトゲキッスではなくピッピに。

 

f:id:cona5757:20210416225625g:plainレジエレキ
・速くも遅くもないポリゴンZの素早さとエレキネットの相性が良い。
ポリゴンZが厳しいテッカグヤへの打点にもなる。
・似たような要素を持つポケモンとして、霊獣ボルトロスがいて、あちらはレジエレキやゴリランダーに強い点が長所だが、S101ではウーラオスを抜いてはいるもののS操作要因としては遅く、火力もレジエレキに及ばないためパワー不足で没に。

 

f:id:cona5757:20210511132209g:plainウーラオス悪or水
・メインプラン(後述)を考えるとこのポケモンが入らないわけがないだろうということで確定枠に。
・水ウーラオスもレジエレキとの相性が特に良い点で評価が高く、残り二枠次第でどちらかを選ぶつもりでいた。

 

 この時点でメインプランをf:id:cona5757:20210511132112p:plainf:id:cona5757:20210511133018p:plainで一気に残数有利を取り、対面性能の高い裏のポケモンf:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210511132209g:plainで締める一直線の形にすることで固まりました。既存の構築でいうとレイスポスピッピやレジギガスマタドガスのプランに当てはまります。
 以上のプランを通す中で障害になりそうなパターンを考えて、残り二枠で欲しい要素が以下のようなものでした。

・レジエレキ+ウーラオスを牽制できる
・ゴリランダーに強い
メタグロスに打点(悪ウーラオスなら不要?)
・地面に打点(水ウーラオスなら不要?)
・猫だまし+挑発(壁オーロンゲ+裏ポリゴン2の並びに負けることが多かったため)

 これらの要素を埋めるポケモンを探す過程ではかなりの紆余曲折がありましたが、結局f:id:cona5757:20210201120956g:plainf:id:cona5757:20210313204605p:plainが採用されました。そしてマンムーの採用により相手の地面タイプへの強力な打点を確保できたので、メタグロスを意識してウーラオスは悪になりました。

 

【個体解説】

f:id:cona5757:20210511132112p:plain
ポリゴンZ@命の珠 適応力
控え目
169-x-91-200-106-128 H68 B4 C212 D84 S140

破壊光線/吹雪/悪の波動/悪だくみ

調整意図
HD:ダイマ時、レジエレキの手助け控え目珠ダイサンダー+珠ダメージをフレガ込み最高乱数切って耐え
S:大体のGファイヤーを抜ける想定

 主役です。「ダイアタックの火力がとんでもなく高い」というのは有名ですが、しばらく環境に全くいなかったので具体的なダメージ感覚を備えてる人は少ないと思います。やってることは大方の人が予想する通りの初手ダイマですが、ダメージ感覚のずれをそのまま残数不利に繋げさせられる点で、BO1を勝ち抜くうえで重要な初見殺しの要素を持ったポケモンであったと認識しています。

 調整について、素早さもなるべく上げたい(特に134まで)ところでしたが、4月の予選からエレキサマヨが注目を集めており、本戦でも多くみられると予想していたのでここを意識してD方面を厚くする調整になりました。
 しかし実際にダイマレジエレキ軸の使用者は少なく、結果としてあまり良い選択になりませんでした。

 補助技はオーロンゲ+エンテイのような壁+デバフでポリゴンZダイマを楽に凌ごうというプランに対して非常に刺さる悪だくみを採用しました。他に守るやトリックルームが候補にありましたが。悪だくみが一番使う機会が多く、また相手の想定を大きく外せる点で強かったです。

 

f:id:cona5757:20210511133018p:plain
ピッピ@進化の輝石 フレンドガード
穏やか
177-x-85-x-111-55 H252 B132 D124

歌う/この指とまれ/手助け/守る

調整意図
HB:意地っ張りドラパルトの命の珠ダイホロウ(130)確定耐え
HD:控え目テッカグヤのダイスチル(130)が乱数1発(25%)

 歌うはピッピが暇なターンに打てて最も圧力のある技ということで採用しました。本来攻撃技が採用されやすい枠で、これを切ったことにより襷削りすらできないというのは少し不便なことがありましたが、ポリゴンZが手助けなしで多くのポケモンを一撃で倒せることからピッピの暇なターンができやすいという点で、構築と歌うの相性が良かった点で最適解であったと考えています。

 ピッピの調整はあちらを立てればこちらが立たずで難しく、一番無難そうな振り分け方で検討をやめました。あまり煮詰めきれなかった部分です。

 

f:id:cona5757:20210416225625g:plain
レジエレキ@磁石 トランジスタ
臆病
155-x-93-152-70-253 B180 C252 S76

エレキボール/エレキネット/ボルトチェンジ/守る

調整意図
HB:陽気ウーラオスの暗黒強打が乱数1発(6.3%)
S:準速レジエレキ+1

 ガオガエン、ウーラオス、ゴリランダーなどの最後に対面しやすいポケモンを意識してBに厚めの配分となっています。中途半端にHPに振るより効果的な調整だと考えています。

 10万ボルトを切っている技構成は珍しいですが、ポリゴン2サマヨール、ブリザポスあたりのポケモンを意識してエレキボールを優先しました。特に自分の構築に関してはダイアタックとのシナジーもあります。ただカプレヒレやGファイヤーを相手にする際など、10万ボルトがあるかどうかが勝敗を分けるシーンは間違いなくあるので難しいところです。ボルトチェンジを切ってもいいですが、先発にレジエレキ置く選出で有用性があったのでこちらを優先する判断になりました。

f:id:cona5757:20210511132219g:plain
ウーラオス(一撃)@拘りスカーフ 不可視の拳
意地っ張り
175-200-120-x-81-149 A252 D4 S252

暗黒強打/インファイト/不意打ち/毒づき

 後述のマンムーに襷を奪われたので、スカーフでの採用になりました。元々ポリゴンZのダイアイスで襷が潰れてしまうシーンが多く、もったいないと感じていたのでマンムーの採用はいいきっかけでした。スカーフ以外には黒い眼鏡も候補でしたが、レジエレキを出さなかったときに4体全てが中速で固まってしまうことが問題だと思いスカーフを選択しました。基本的に読まれることはなく、ドラパルトやレイスポスの処理がわかりやすくなったためかなり有効に働きました。折角スカーフを持たせたので、性格は相手の想定を外せる意地っ張りにしました。その他特筆すべき点はないと思います。

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マンムー@気合の襷 鈍感
意地っ張り
185-200-100-x-81-132 A252 D4 S252

10万馬力/氷柱落とし/氷の礫/守る

 襷はこのポケモンに譲りました。天候のスリップダメージで潰れないこともあり、襷の発動機会はウーラオスよりも格段に多く安定感がありました。

 正確を意地っ張りか陽気かのどちらにするかは非常に悩ましいところです。陽気にすることの最大のメリットは最速以外の相手のランドロスを抜けるというところですが、最終的に高耐久ポケモンへの削りを重視し火力を高める意地っ張りを選択しました。

 

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ガオガエン@フィラの実 威嚇
慎重
201-136-120-x-132-93 H244 A4 B76 D76 S100(努力値8余ってるのが今発覚しました...)

猫だまし/フレアドライブ/挑発/とんぼ返り

調整意図
HB:意地っ張りブリザポスのダイアース(130)が乱数1発(18.8%)

 相手のオーロンゲやポリゴンに仕事をさせない猫だまし+挑発役、また相手の草タイプに強い枠として採用しました。猫だましはポリゴンZを扱う上で最大の障害である相手のウーラオスの牽制にもなります。

 他が耐久力の低いポケモンばかりなので捨て台詞で相手の火力を下げても仕方ないということで交代技は相手の襷を削りにいけるとんぼ返りを採用しました。

 猫だましによるサポートを特に重視していたため、ミラーの猫だまし対決に負けないようにSを重視した調整になりました。

 

【選出】
f:id:cona5757:20210511132112p:plainf:id:cona5757:20210511133018p:plain(orf:id:cona5757:20210313204605p:plain)+f:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210201120956g:plainf:id:cona5757:20210511132219g:plainから2体

 ほとんどの場合f:id:cona5757:20210511132112p:plainf:id:cona5757:20210511133018p:plain+f:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210201120956g:plainでした。ピッピに代えてガオガエンを初手に出してもポリゴンZを守り切れず、うまくいかないことが多かったです。

 

【戦績・総括】

×〇〇×〇〇〇×〇〇〇〇〇 10勝3敗でレートは1596でした。

 正午頃、9-3 1581の状態で様子見に入りましたが、どうもギリギリ足りないようだったので2-1でも抜け確定ならということで14:20頃に再度潜りました。そして無事初戦で勝利し、抜けを確実にしました。このような経緯があったので順位が無駄に(?)高くなってしまいました。繰り上げ込みだと1581で足りてたようですが、20位以内には入れていなかったので潜った判断とタイミングはかなり良かったです。待ってる間にここらへんのアドバイスとメンタルケアをしてくれたらきさんにはとても感謝しています。

 構築を完成させる際にはらららさんのアドバイスがとても役に立ちました。特に悪巧みは一度採用したのがうまくいかなくて抜いていたところ、アドバイスを受けて戻したのが非常に機能したので、良い結果を残せた決め手になりました。

 正直ピッピの歌うをめちゃくちゃに当てるような上振れをして本戦抜けを勝ち取るつもりだったのですが、実際そのような大きい上振れがあったわけでもなくこのような戦績を残せたため、上位プレイヤーにもポリゴンZは通用するという確信を得ました。そして本戦までの時間は、構築の問題点もいくつか発見されていたので、軸を維持しつつもそこを修正するために使おうと考えました。

 

 本戦で使用した構築については以上となります。後編に続きます。

cona5757.hatenablog.com

【剣盾ダブルS18】レイスブリザピッピ(レンタル)【最終1911/47位】

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レンタル元のツイート:https://twitter.com/TorvivVGC/status/1396452562329554948?s=20

 こんこな~。5月のランクマには上記のパーティをレンタルして挑み最終47位でした(TNイラオイ)。自作の構築ではないですが、類似構築の記事がないので構築の作成者であるTorvivさん(@TorvivVGC)の許可を得て、所感を短く記事にまとめることにしました。

【使用個体】

個体ごとの詳細解説は省略。

f:id:cona5757:20210601230831g:plain176-x-82-195-101-200 H4 B12 C236 D4 S252
臆病CS 命の珠
シャドーボール/マッドショット/破壊光線/悪だくみ

f:id:cona5757:20210601230833g:plain205-216-151-x-131-52 H236 A252 B4 D4 S12
意地っ張りHA ラムの実
氷柱落とし/十万馬力/インファイト/剣の舞

f:id:cona5757:20210511133018p:plain177-x-110-x-86-55 H252 B252 D4
図太いHB 進化の輝石
歌う/この指とまれ/手助け/守る

f:id:cona5757:20210416225625g:plain155-x-70-167-71-252 C252 D4 S252
控え目CS 拘り眼鏡
10万ボルト/エレキネット/エレキボール/ボルトチェンジ

f:id:cona5757:20210602112627g:plain175-182-120-x-81-163 A252 D4 S252
陽気AS 気合の襷
水流連打/インファイト/アクアジェット/守る

f:id:cona5757:20210601231209g:plain199-194-110-x-90-114 H188 A252 S68
意地っ張りHA おはなのお香
グラススライダー/猫だまし/ウッドハンマー/とんぼ返り

 

【選出】

f:id:cona5757:20210601230831g:plain(orf:id:cona5757:20210601230833g:plain)f:id:cona5757:20210511133018p:plainf:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210602112627g:plain

f:id:cona5757:20210601230831g:plain(orf:id:cona5757:20210601230833g:plain)f:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210511133018p:plainf:id:cona5757:20210602112627g:plain

 どちらの馬を使うかも含めて基本的にはこの4択で選出。ゴリランダーが必要そうだと思ったら馬以外の誰かと代えてゴリランダーを選出。f:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210602112627g:plainf:id:cona5757:20210601230831g:plainf:id:cona5757:20210511133018p:plain(orf:id:cona5757:20210601231209g:plain)

のような選出も有力そうだが通せる相手がわからずできなかった。

 どちらの馬を選出するのが正解になるかは言ってしまえば選出択になりやすいところだが、選出画面でのダイマレイスポス+ピッピの圧を意識すると意外と正解択を当てやすい。

 あとは試合展開のイメージをして選出を決めることが他の構築よりも大事だと感じた。特にピッピを前に置くかどうかの判断に関わってくるところ。


【プレイング】
重要そうなポイントを箇条書き

・エレキは初手ボルチェンでピッピ引きの行動が多い。レイスポスブリザポスの耐久をあげながら少なくないダメージを与えられる。

 ・ブリザポスの剣舞は積極的に押す。火力増強はもちろん、ダイマターンを1ターン遅らせることで得られるアドバンテージも非常に大きい。ダイマも想定されるブリザポスに殴りかかってくる人は少ない。

ダイマレイスポス構築に共通の話だがダイホロウのBダウン効果がウーラオス・ゴリランダーに恩恵があることを意識する。

・ピッピの扱いに関してはいろんなケースがありすぎて説明しきれないかな...うーん。コツというと守る読まれたとしても勝てる場面をちゃんと見極めて守るべき、とか?

 

【弱点】

 馬しか草タイプに触れないのでフシギバナやゴリランダーがやや重い。Twitterで見たルームサービスブリザポスは(多分)バナコーポリ2に選出するためだったんだと気づいた。変えるならゴリランダーをガオガエンエンテイにすると、その分雨パあたりが重くなりそうだが対草タイプの問題は解決しそう。

 あとは水ウーラオスを採用している構築のあるあるだがメタグロスを倒すプランが少し立てにくい。特にポリゴン2と一緒にいる場合がかなり困って、前ブリザポス裏レイスポス選出を試したりしたがあまりうまくいかなかった。

 

【感想】

 初めて他人の構築で1900を目指しましたがうまくいってよかったです。今までメジャーな並びに予め手順を組んで勝つ方針しかしていなかったので、少しだけ自分のプレイングに自信が持てました。

 突如PJCSライブ大会の延期発表とリバティポイントの導入があったので最終日3日前くらいに今回1900を目指すことを決めたわけですが、短い時間の中で良い取り組み方ができたと思っています。7月中旬予定のPJCSライブ大会に備えて、今月も自分に合った取り組み方をしていきたいです。

 

【宣伝】

①今回レンタルした構築の作成者TorvivさんのTwitterです。日本のVGCコミュニティに興味があるようで、日本人の練習相手を欲しがっていました。

twitter.com

 

②最終日に使ってるところを配信に少しだけ映しました。6戦しかないかつひどいプレイもありますが、なにして勝ってるのかはわかると思います。

www.youtube.com

 

 

 ここまで読んで頂きありがとうございました。質問等あれば、Twitter:@nasuuma2にお願いします。

twitter.com

 

 

【PJCS2021予選】コーチング添えザシアンスタン【最終1760/71位】

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 こ、こんこな~
 どうも、conaです。今回は先日行われたPJCSインターネット予選において71位を記録し、予選抜けした構築についての記事です。

 

【構築経緯】
 パワーの高いボルトランドザシアンf:id:cona5757:20210101131136p:plainf:id:cona5757:20210101131143p:plainf:id:cona5757:20210416224323g:plainと、これら三体の強力なカウンター要素であるメタグロスや白バドレックスに対応する駒として水ロトムf:id:cona5757:20210101150706p:plainを採用するところからスタート。当時は負けん気ボルトロスもまだ十分に活躍できると考えていたため、ボルトロスは負けん気で採用していた。

白バドレックスはロトムとザシアンだけでは対応が難しいため、その他のトリックルーム構築や黒バドレックスへの対策を含め、尻尾トリックオーロンゲf:id:cona5757:20210416224722g:plainを採用。

残り一枠で通称cobaltパ(壁ロンゲバナコーザシアン)に対応しうる形を考えていたところ、コーチング+ラムランドロスの並びに着目。ちょうど炎タイプもいなかったのでコーチング役はエースバーンf:id:cona5757:20210416224850g:plainに。またサイドチェンジでランドロスを守りに行くこともできる点も評価した。

そもそもダイマックスをしたいポケモンが多い上、壁やトリックルームを絡めたカイオーガ構築が増加し、負けん気ボルトロスが刺さりにくくなっているのを感じたのでボルトロスをレジエレキf:id:cona5757:20210416225625g:plainに変更。エースバーンを襷で使いたかったことから、襷を必要とするポケモンを新しく採用することを躊躇っていたが、エースバーンは最悪襷じゃなくても機能すると考えたのでレジエレキに襷を譲る形で落ち着く。

実はボルトロスをレジエレキにしようということになったのが、2日目にサブロムを爆発させた後だったので深夜に急いで練習し直してました。大方のコンセプトは変わらなかったので大会前までの研究が無駄になったわけではなかったのですが、特にエースバーンの型が粗さまみれになってしまいました。

 

【個別解説】

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ザシアン@朽ちた剣
意地っ張り
199-223-136-×-136-187 (H252 A100 B4 D4 S148)
巨獣斬/じゃれつく/電光石火/守る

 じゃれつくは聖なる剣と最後まで悩んだが、パルキアにノーチャンスになることを避けるために採用。対パルキア以外にも必要な場面は想定より多く、たまたまじゃれつくを選択していたことに助けられた。
 電光石火はパーティ内に先制技やスリップダメージ技持ちがほとんどいないため採用。身代わりや聖なる剣が欲しい場面もなくはなかったが、このパーティには電光石火の相性がよく、この技のおかげで取れた試合はとても多かった。
 後述のエースバーンのコーチングを考慮し、Sをエースバーン-1に。実際にエースバーンのコーチングを受けることはほとんどなかったが、エルフーン以上ドラパルト以下の素早さのポケモンが非常に少ないため、ザシアンミラーと対ドラパルト以外でSを落としたことに対して不便を感じることはなかった。

 

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レジエレキ@気合の襷
臆病
155-×-71-152-70-277 (B4 C252 S252) (ダウンロード対策ミス)
10万ボルト/エレキネット/嫌な音/守る

 雑な削りとS操作を担う。嫌な音はほとんど撃たなかったが、レジエレキザシアンで並んだ時のランドロスへの弱さを85%で解決できることがプレイングの幅を広げるという点でよかった。
 これは持論なんですけど、「75%で勝てるんならそりゃ眠り粉打つわ」って思うんですよね。だから初手に脳死で眠り粉打つのもあまり馬鹿にできるプレイじゃないかなって。嫌な音の命中率も眠り粉と大差ないわけですが、「85%で突然勝てるならまあ入れるわな」って感じで入れました。
 急遽入れた駒だったが、ボルトロスで考えてたのは何だったんだ?って思うくらいハマりがよく活躍してくれた。

 

f:id:cona5757:20201129131554p:plain
霊獣ランドロス@ラムの実
陽気
165-197-110-×-100-157 (H4 A252 S252)
地震/岩雪崩/空を飛ぶ/剣の舞

 ダイジェット一回でザシアンを抜ける最速。フシギバナの眠り粉とコータスの嫉妬の炎、その他有象無象の鬼火対策になるラムの実。壁構築や相手のランドロスに対して明確に強くなる剣の舞。
 ちゃんとめちゃくちゃ強かった。

 

f:id:cona5757:20210101150706p:plain

ロトム@オボンの実
控え目
157-×-127-165-127-114 (H252 C196 S60)
10万ボルト/ハイドロポンプ/悪だくみ/サイドチェンジ

 いくら数値が足りないと言われても積める機会が多いのは間違いなく、そもそもないと白バドレックス構築に勝てないので悪だくみを採用。サイドチェンジの採用理由は説明不要のはず。
 Sは-2ザシアン抜きの111が最低ラインだが、ここを114まで伸ばし、Hをぶっぱし、余りをCに振るとCが11nになって気分がよかったのでこのような振り方になった。フシギバナはもう少し高いSラインを取りそうだが、水ロトムフシギバナは対面させないようにプレイすることが基本なので、理論的にもこのあたりのSが最適だろうという判断になった。
 当初の採用理由に加え、味方のランドロスと相性がよく、相手のランドロスに明確に強い駒として非常に活躍してくれた。またカイオーガ入りに対してもなくてはならない駒だった。

 

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エースバーン@光の粉 (猛火・キョダイマックス個体)
陽気
169-154-96-×-96-188 (H108 A140 B4 D4 S252)
火炎ボール/サイドチェンジ/コーチング/不意打ち

 採用理由からコーチングは確定。炎打点がなかったので火炎ボールも確定。リザードンがキョダイゴクエンでランドロスを倒そうとするのを回避するため、サイドチェンジも確定。残り一枠は主に挑発や守るも候補にあったが、ザシアンの電光石火と同じ理由で不意打ちを選んだ。
 サイドチェンジやコーチングをしたときに弱いタイプになってしまうのを避けるために猛火で採用。具体的には「イカサマが弱点になる」「巨獣斬が等倍になる」「キョダイゴクエンのスリップダメージを受けてしまう」といった問題が発生するのを避ける狙い。
 持ち物に関してだが、前述の通りエースバーンから襷が奪われたのが突然のことであり、サブロムを爆発させてたこともあって正常な判断ができていなかった。(構築変更後の)練習段階では達人の帯を採用していたため、調整もそこに合わせた形(火炎ボール+不意打ちで199ザシアンを倒せるAを確保)にしていたのだが、練習していて実際に活きる場面がなく、パーティ登録をする際に変更しようとしたのだが、「火力増強以外なら電磁波眠り粉をケアしたい→ラムはランドロスにとられている→なら両方かわす可能性を上げよう」というような思考のもと最終的に光の粉になった。安定をとるならシュカの実だったし、運要素を広げるにしても気合の鉢巻きだった。これで予選は抜けたからよかったものの本当に反省している。

 コーチングとサイドチェンジを持ったエースバーンはワイガだいご(@hurakuta)が以前から使用していて、実際の対戦でその強さも実感していたのでアイデアをもらった。サイドチェンジがなければ勝ちきれない試合ばかりだったので本当に感謝しています。

 

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オーロンゲ@満腹のお香 (キョダイマックス個体)
慎重イカサマワンウェポンなら穏やかのほうが良い)ダイマを考慮して慎重でいいらしい)
202-140-105-×-118-80 (H252 B156 D100)
イカサマ/怖い顔/トリック/挑発

 トリックの効果が即時に反映されないことと、ザシアンにトリックが効かないことを主な理由として怖い顔も採用。ポリゴン2の怪電波やモロバレルのキノコの胞子からロトムを守ることを意識して挑発を採用。サイコメイカーの有無にかかわらず黒バドレックスを見てほしかったので攻撃技はイカサマを採用した。
 怖い顔トリック挑発の技構成のオーロンゲは以下の記事を参考にし、前期よりずっと使っていた。ダイジェットや追い風を軸にしたパーティが減っていたため少し使い勝手は落ちているのを感じたが、ポリゴン2を使ったスイッチトリルなど特定の相手には相変わらず強かった。この型を知れたおかげで、このルールにおいて自分の持つ戦略の幅を大きく広げられたと思う。記事の筆者のいこまさん(@ikoma_poke)にはこの場で感謝申し上げます。

(参考:【S15ダブル最終62位】金沙羅バナザシアン - Iron Fortress

 

【選出】
①基本/ザシアン

f:id:cona5757:20210416225625g:plainf:id:cona5757:20210416224323g:plain f:id:cona5757:20210101150706p:plainf:id:cona5757:20210101131143p:plain 

ランドロスガオガエンに対して裏2体あと投げが安定するのが肝です。

カイオーガ

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不利とはいいませんが、水ロトムの負担が大きく、また裏のオーロンゲが腐る展開も多い点で苦しいことが多いです。ゴリランダー入りは一層厳しいです。

③黒バドレックス

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裏オーロンゲで裏黒バドレックスをみます。前黒バドレックスもエレキネット+ダイジェットで見る作戦。

④白バドレックス

f:id:cona5757:20210101150706p:plainf:id:cona5757:20210101131143p:plain f:id:cona5757:20210416224722g:plainf:id:cona5757:20210416224323g:plain

相手のバドレックス着地に合わせてオーロンゲを出すようにするといいです。前から出さないのはミミッキュのじゃれつくや挑発で困るからです。

⑤壁系統/ソルガレオ 

f:id:cona5757:20210416224850g:plainf:id:cona5757:20201129131554p:plain f:id:cona5757:20210416224323g:plainf:id:cona5757:20210416225625g:plainorf:id:cona5757:20210101150706p:plain

サイドチェンジを駆使して、バフの乗ったランドロスを守ります。

【宣伝】
Youtubeで配信をしているのでぜひチャンネル登録よろしくお願いします。
配信ではいつも楽しく対戦してる様子をお届けしています。

www.youtube.com

 質問等はTwitter:@nasuuma2によろしくお願いします。

 

 以下自分語りなので構築だけ見に来た方は読まなくて大丈夫です。ここまで読んで頂きありがとうございました。本戦も頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【戦績】
〇×〇〇〇/×××〇〇/××××〇/〇〇×〇〇/〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇/〇〇×〇×/〇〇〇〇〇(29勝11敗)

 

【感想】
 いや戦績やばくないですか?終わった直後はなんであんなヘラってたんだろうなって思ってたんですけど、前半20戦11-9ですよそりゃヘラるわ。しかもサブロムのそこそこ自信あった黒バドが普通に1650いかないくらいから溶かしてからのこれですからね。まあ今年は抜けられなくてもいいかなとは思ってたんですけど、箸にも棒にも掛からないことを見せつけられると来年以降の目標を見失うので、本当につらかった。だからなんとか巻き返して、本ロムが1700まで乗った時はほんとに安心しましたね。まだ上を目指す土俵には立ってるんだと。逆にそういうレベルから予選抜けという"望外の結果"に繋がったのは実力!っていうよりかは運がよかったんだなというようには思ってます。実際僕よりずっとうまい「抜けるべき」プレイヤーが何人も落ちてるわけで... ここらへんはあとで話しますがルールの問題でもあるのかな。

 「運がよかった」っていうのは助けてくれる友人を持てたってのもあります。特にてるるんがボーダー探りで右往左往してる僕に的確にアドバイスしてくれたり励ましたりしてくれたのは本当に力になった。ありがとう。もちろん構築一緒に練ってくれた窓の人、一緒に潜ってたひよポケ民(僕のほかに二人抜けました!)、ちょくちょく様子見にきて応援してくれたひよポケ民、一部必要な個体の調達をしてくれたひよポケ民にも本当に感謝。

 で、ルールの話ですが、本戦のルールが全国ダブルに決定しましたね。伝説1体ダブルより実力が出るというのはわかるんですけど、全国ダブルもあんまり面白いゲームじゃないな(主にポリゴン2が強すぎるせい)と思ってるんで、世間の全国ダブル万歳!みたいな風潮にあんまり馴染めなくて困ってます。
 まあザシアンの手助け巨獣斬をケアするかどうかみたいな「択」でゲームがすぐ終わるのがしょうもないというのはよくわかるんですけどね。でも僕はそういうオールインのタイミングを見計らって、決断した結果「ここでオールインしてダメならダメでしょうがないな」みたいなゲーム性......初手眠り粉との話とも繋がりますが、オールインのタイミングが初手でもいいんですよ、オールインするタイミングを失ってずるずる負ける可能性もあるわけですから。そういう決断力で勝率を少しでも伸ばそうとすることが求められるゲーム性が僕は割と好きなので、今回のルールがつまらんゲームだともそんなに思いませんでした。ここらへんの感覚は僕がハースストーン(DTCG)をやってた期間が長かったことに起因するかなと分析しています。カードゲームは勝率55%でいいのに対して、ポケモンは勝率75%要求されるのでこの感覚を雑にあてはめるのも良くないかもしれませんが....

 と、いうことで多分言いたいことは言えたのでこれで失礼します。本戦は抜けられる気がまったくしてないですが、やれることはやり切って挑みます。だから応援しろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 それじゃ、おつこな~w