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【SVダブル 発売直後】ジェネリック追い風サンダー+地震【DEXオフ3位】

 どうも、conaです。11/26開催のDEXオフで3位(予選は6勝4敗 11人中4位で抜け)を取ったので、使用構築の記事を書きました。まだ発売から1週間なので粗も多いですが、今後の参考になれば幸いです。

 

1.構築経緯

1-1.使いたい新ポケモン

 まずは新ポケモンをざっとみて使いたいポケモンをピックアップしてみた。

テツノツツミ...環境に多いと予想されるパオジアンハバタクカミのS135より1早い136で上からこご風が打てる点、弱点を突く範囲の広さを評価。

デカヌチャン...世間の評価には上がらなかったポケモンだったが、威嚇無効・猫だまし・(条件付きだが)高火力・凍える風と合わせやすいS94、と良い感じの要素が軒並み揃っている点を評価。

テツノカイナ...数値の異常な高さと、気になるフェアリーも「鋼テラスタル+ヘビーボンバー」で解決できる点を評価。モロバレル対策のエレキフィールドも面白く、トリル対策も一手に担ってもらえそうだと考えていた。

 以上の要素を総合して、テツノツツミ凍える風を活かすような形の中~高速で固めたスタンを組むことをイメージしながらスタートした。

 

1-2.欲しい要素

 テツノツツミ/デカヌチャン/テツノカイナに加えて少なくとも欲しい要素が、①凍える風以外のS操作技 と ②全体技 だった。

 ①についてはハバタクカミリキキリンを使ってスイッチトリルで組むことも考えたが、立ち回りやSラインが上手く練れずに断念した後、デカヌチャンの「猫だまし+追い風→デカハンマー」の動きが6,7世代のメガガルーラ+追い風の動きに近いものを感じさせたため、追い風のポケモンを探していたところパルデアサンダーことイカイデンに注目する。パルデアサンダーの特性は勝ち気であるため、デカヌチャンでは処理の面倒なウインディの牽制にはぴったりであると睨んだ。

 ②についてはハバタクカミテツノドクガニンフィアなど様々なポケモンを浮かべたが、相手のテラスタルや高火力先制技を考えるとどうしても再現性が足りないと考えていたところ、「鋼テラスタル+イダイナキバ」に目が行く。このルールは現状浮いているポケモンが少なく、地面タイプの通りが非常にいいのだが、だからこそ味方も巻き込んでしまう地震が打ちづらいというすれ違いがあるところ、ちょうど上述のイカイデンを考察していたため、一方的に一貫性の高い「追い風地震」を打つプランをメインの一つに据えられると考えた。凍える風とも相性の良いS87のおかげでテツノツツミとも並べて出しやすい。また現状のアタッカーが抱えやすい「先制技で倒されやすい」という問題も高い物理耐久とテラスタル込みの耐性がしっかり解決していた。

 

←こいつ目だけめっちゃやる気ある感出してくるのにフォルムくそダサいのおもろい

 

1-3.プランのブラッシュアップ

 ここまででテツノツツミ/デカヌチャン/テツノカイナ/イカイデン/イダイナキバ を決め、残りはウインディなど適当なポケモンを入れて回しながら、完成させていくことに。

 まず決めたのはテツノカイナを外すことだった。ASイダイナキバ地震をメインプランの一つに据えた以上、テツノカイナでドッシリと殴り合う試合展開をする選出を組む余裕がなかった点、イダイナキバとの格闘被りが(鋼テラスタルがあるとはいえ)対フェアリーを考えると流石に厳しそうだった点、実際プレイしてみると「守る→テラスタルで攻撃空かす→守る」の流れが自然に決まりやすく意外とトリルを凌ぎやすかった点からテツノカイナを外すことに。

 また追い風から地震を連打する動きが想像以上に強かったため、浮いているポケモンが欲しいと思っていたところカイリューが良い感じだったため採用。鉢巻神速地震がそれぞれ中耐久のポケモンなら5割ずつ削るためダメージプランがかなり立てやすかった点、試合を決めるまでは中々追い風が持たないため先制技の神速が最後の詰めに強力だった点を特に評価した。

 残りは対トリルに選出できつつ、基本選出とも噛み合うポケモンを探していたところユキノオーに着目。氷の礫で高速高火力勢にも抗える点や、キノコの胞子が無効な点を特に評価。地震に巻き込みやすかったり、テツノツツミの耐久が上がるのもちょっと嬉しいかなと思ったり。この枠に関しては見ての通り採用理由がふわふわしていて、直前まで変えることを検討していたものの、結局他に良いポケモンが見つからなかったため、そのまま本番に向かった。

 

 少し省略した部分もあるものの、構築経緯は以上。

 まとめると基本選出をデカヌチャン+イカイデンイダイナキバ+テツノツツミorカイリューとし、メインプランは『①猫だまし+追い風展開から迅速にデカハンマーでの高火力の殴りに移行」、『②前のどちらかが落ちてからは地震の押し付け』、『③追い風が切れてからは神速によりスイープ、または凍える風による追加のS操作での詰めを目指す』、という3段階のイメージになった。

 

 

2.個別解説 

デカヌチャン@メタルコート 水テラスタル
特性:マイペース 161-139-97-x-125-146(意地っ張りH4 A252 S252)
デカハンマー/じゃれつく/テラバースト/猫だまし

・最初は突撃チョッキだったが必須というほどには活きず、デカハンマーの威力が足りないシーンも多かったため持ち物をメタルコートに。

・猫だましを打つ際の即死を防ぎたいシーンや、突然の水テラバーストが刺さりそうなシーンが多かったので、水テラスタルに変更。→めちゃくちゃ刺さった。相手に見えてないテラスタルは強い。

・イダイナキバがテラスタル込み鋼打点及び耐性を確保できるため、多少雑に扱っても問題ない→守るを切ってもさほど困らなかった。逆に大切にしたい場合は水テラスタルで実現可能。

・このポケモン自体は思ってたほど強くなかった。火力や耐久があと一歩足りない点は理解していたのでそこはともかく、デカハンマーを守られた際も2回連続で打てない制限が発動してしまう仕様がかなり足を引っ張っていた。猫だましは貴重で、実際に猫追い風の動きの再現性は非常高くて強力だったのでTier表外に置くほどのポケモンではないとは思うが、個人評価が高すぎたのも事実。

 

テツノツツミ@突撃チョッキ 氷テラスタル
特性:クォークチャージ 132-x-134-176-80-206(臆病H4 C252 S252)
冷凍ビーム/凍える風/フリーズドライ/ハイドロポンプ

・ブーストエナジーも気合の襷も取られていたので、主に対ハバタクカミを意識して突撃チョッキに。守るがない事だけ不安があったが、冷凍ビームもフリーズドライも打ちたいシーンがあることを考えると大きな損にならないと考えた。

・弱点をついても確1がギリギリ取れない相手を押し込むための氷テラスタル

・テツノツツミに関しても個人的に世間のそれより評価の高かったポケモンだったが、ハバタクカミとパオジアンに対して、前者はクォークエナジートリックルームで、後者は先制技で対策されやすいことが多く、弱いということこそなかったもののこちらも個人的な評価は下げないといけないと感じた。水技が刺さる相手が少ないのも大きいか。

 

イカイデン@気合の襷 電気テラスタル
特性:勝ち気 146-x-80-157-80-194(臆病H4 C252 S252)
10万ボルト/追い風/フェザーダンス/守る

・パルデアサンダー。最初はこいつをサンダーだと思って追い風/怪電波/羽休めで使っていたが、何戦かしたらサンダーではないことに気付いてCS襷にした。先制追い風の可能性も10万ボルトの火力も高まって良いことばかりだった。タイカイデンはサンダーではない。

・特性勝ち気が(認知されていないことも少しあったが)非常に強く、盤面にいるだけでイダイナキバの攻めを継続させやすくしてくれた。

・猫だまし神速無効の霊テラスタルもなくはなかったが、今回は単純に電気テラスタルで使用。DEXオフでは一回だけ瞬間火力のためにテラスタルした。

・主に対寿司を意識してフェザーダンスを採用。

・猫追い風→地震のコンセプトと非常に相性が良かったため、かなり活躍してくれたが、パワー的にはファイアローと大差ないかも。タイカイデンはサンダーではない。

 

イダイナキバ@ブーストエナジー 鋼テラスタル
特性:古代活性 191-183-151-x-73-152(陽気H4 A252 S252)
地震/インファイト/アイアンヘッド/守る

地震以外のウェポンと守るも優秀なため、持ち物はブーストエナジー一択だった。

・フェアリーをはじめ、様々な対面の相性をひっくり返す鋼テラスタルが非常に優秀。半分以上の試合はイダイナキバにテラスタルを切った。

・凍える風と合わせることも考えて最速を取ったが、ここを削ってHDに回しても良かったかも?サーフゴーを抜いていたおかげで勝った試合もあったため、なんともいえず。

 

カイリュー@拘り鉢巻 無テラスタル
特性:精神力 198-204-115-x-120-101(意地っ張りH252 A252 S4)
神速/逆鱗/ドラゴンテール/炎のパンチ

・神速をメインウェポンにしたかったので拘り鉢巻。同様の理由で無テラスタル、S振り無しのHA。

・神速以外を打ちたいシーン、つまり瞬間火力が欲しいシーンをよりカバーできるのはドラゴンクローより逆鱗だと判断。あとは気持ち程度のトリル対策のドラゴンテール。鋼に打つ炎のパンチ。

・上の4体は「コンセプトと合ってたから強かった」という感想なのに対し、このカイリューに関しては単体性能の強さを感じた。

 

ユキノオー@命の珠 氷テラスタル
特性:雪降らし 166-100-95-158-105-112(控え目H4 C252 S252)
吹雪/氷の礫/大地の力/守る

・採用理由は上述の通りだが、あまり選出しなかった上、選出した試合も活躍したかどうかよくわからなかったので、よくわからない。少なくともテラスタイプは氷じゃないんだろうな~というだけ。

 

3.選出

 構築経緯で解説の通り、orを基本選出として、トリル系統を始め、この選出で対応できなさそうな相手に関してはアドリブでやった。この段階で基本選出が決まっているだけ幸運。


4.雑感

・個別解説でも触れた通り、「猫追い風→地震連打」のプランがわかりやすいかつ非常に強力だった。やはりシーズン序盤は全体技プランに限る。プレイに必要な思考量の少なさが大きいせいか、みんなが「時間足りない~」って言ってるのに対して「60秒もあるのに??」って思ってた。

・負け試合はハバタクカミのスイッチトリルが2回、シャドボ急所でイダイナキバ飛んだ、ディンルーのカタストロフィと合わせて鉢巻ハッサムの一貫を取られた、リキキリンのトリルにドラゴンテール合わせたら外れたの5回。運負けっぽいやつも実際勝てるかは結構怪しかったから負けの結果には十分納得してる。むしろトリルハバタクカミに計3回も当たったことに納得してない......

・殴り合う構築対決でのテラスタルの考え方に関しては一歩先を行けたような気がする。実際に触れてみて一番感じたのは、テラスタルで一回は一貫が切れるので、相手に正確なゲームプランを組まれやすいという点で、先にテラスタルを切ることの損がかなり大きく、つまり序盤に正面の敵を倒すためにテラスタルを切ると捲られが発生しやすいということ。逆にそういうチャンスを増やすために、テラスタルは一致タイプではないものが普通になるのかなとも。少なくともエースこそ行動回数確保のために補完タイプのテラスタルに変更すべきだと思う。

・逆にディンルー系統やトリル系統は全く考察できておらず、特にディンルー+ハッサムに負けた試合は考察の穴を非常に感じた。

・きつかったポケモンでいうとイーユイが結構きつかった。水デカヌチャンがいてギリギリなんとかなってるくらい。イーユイは使い方がわからなくて評価出来てなかったから、他の人の組み方は参考になった。

 

5.終わりに

 剣盾ではオフで結果を残したことはなかったので優勝こそならなかったものの、かなり嬉しかったです。発売後1週間環境を最大限楽しめたので開催してくださった運営の方々に感謝いたします。
 またSV発売から1週間ぶっ続けでストーリーから育成環境整備まで一緒にやってくれたGrandをはじめとしたひよポケの面々もめちゃくちゃありがとう。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。最初のランクマも結果残して記事出せるように頑張ります。