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ちょこっと逆張りVGC

【SVダブル レギュF】トルネ入りガエンバレルウーラ【PJCS2024本戦使用】

 どうも、conaです。PJCS2024本戦はダメでした。8-8になったタイミングで撤退。とはいえ折角頑張って取り組んで、なんにも形に残さないのも悲しいので、メモ程度に構築記事を残します。

構築経緯

 理由は色々あるが、2月ごろからトルネロスはずっと使いたいと思っていた。3月末の第3回予選もトルネロス+メタグロス構築(以下画像)を使って、難なく抜けラインまで上げられたため、本戦もその方向性で行こうと思っていたのだが、本戦が近づくにつれて練習でマッチングする食べ残し以外の型のライコ構築や、ミラーを意識した追い風構築が洗練されてくるのを感じ、直前にしてトルネロス自体に限界を感じ始める。

※基本選出はトルネグロス+ウーラアマージョ。にらみつけるトルネがおしゃれ

 それでもWolfe Glickが海外大会結果を残したパーティ()はトルネロスを採用しつつも、ランドロス/モロバレル/ハバタクカミというタケルライコに強い要素をしっかり押さえていて、「ライコに強いトルネ構築を使う」という自分の目標を満たせてくれそうな気がしたので試してみると、かなり手に馴染んだので心中する覚悟を決めた。「これ絶対Bo1向けじゃないよなぁ...」とは当然思いつつ......

 特に強いと思った要素がウーラガエン+ランドロスバレルの出し方で、水炎草でサイクルしつつ必要なタイミングでランドロスモロバレルを並べて勝つプランがサイクル重視のスタンに対して非常に強かった。そのためこの4体は固定しながらも残り2体は色々入れ替えて試していた。アレンジを加える必要を感じたのは、原案そのままだと追い風が厳しめのマッチアップで、日本の環境だと追い風系統と頻繁にあたることは容易に想像できたから。そのため主にパオジアン(氷の礫)やタケルライコを入り繰りして試行錯誤していたのだが、最終的にはオボントルネロス+HBに硬い耐性テラハバタクカミの採用により追い風に対して悪くない安定感を出せることに気付き、結局並び自体は原案に戻ることになった。

 

 

個体解説

ウーラオス水@拘りスカーフ

特性:不可視の拳 水テラスタル
179-198-121-x-87-141 (意地っ張り H28 A236 B4 D52 S188)
水流連打/インファイト/蜻蛉帰り/アクアジェット

・水ウーラオスから組み始めたというわけではないが、どのような型になるとしてもこのポケモンは入れた構築を使いたいと考えていた。それくらい強い認識。

・調整は硬くないハバタクカミは倒せるようにしたくAは198、Sは最低ラインの138+3、残りは適当に振り分けた。

 

ガオガエンゴツゴツメット

特性:威嚇 草テラスタル
202-136-123-x-132-90 (慎重 H252 A4 B100 D52 S76)
フレアドライブ/叩き落とす/猫だまし/捨てゼリフ

・原案は防塵ゴーグルだったが、Bo1環境でモロバレルを強く意識して弱い持ち物を使うのが嫌だったので、色々な持ち物(他に取られていたのでオボン以外)を試したところ、ゴツゴツメットがかなり感触が良かったので採用した。主に水ウーラオスやパオジアンへのダメージプランについて相手の認識違いを確信した行動がとれることが非常に強かった。かなりお気に入りの工夫ポイント。

・ゴツメ採用である以上なるべく水耐性テラスの中からテラスは選びたい。当初はドラゴンテラスだったが、ハバタクカミの処理が簡単でない構築で妖弱点になるのは流石によくないということで結局草テラスになった。後述のハバタクカミも同様にドラゴン→草テラの経緯をたどった。

 

ランドロス化身@命の珠

特性:力ずく 鋼テラスタル
173-x-116-167-102-153 (控え目 H68 B44 C132 D12 S252)
大地の力/ヘドロ爆弾/身代わり/守る

・身代わりは挑発の選択肢もあったが、身代わりが非常に強く、抜く気がしなかった。

・HBは鋼テラ時水テラ水流(災い水流)耐えライン。最低限の耐久があるという安心感はあったもののしっかり火力に回してよかったかもしれない。

 

モロバレル@メンタルハーブ

特性:再生力 水テラスタル
219-x-121-105-115-44 (図太い H236 B156 D116) ※S個体値19
ヘドロ爆弾/キノコの胞子/怒りの粉/守る

・結局ゴリランダーを使いこなすことができず、Bo1だとしてもモロバレルに頼ることになってしまった。レギュレーションE,Fでの最も大きい反省ポイントでもある。

・Sブーストカミが全体的に重く、モロバレルで対応する必要があるものの、挑発を食らっては話にならないので初見殺しの意味も込めてメンタルハーブに。オボンの実でないデメリットは大きいものの、発動機会が多く、挑発を持ってる可能性のあるトルネロスやディンルーにも自信を持って動かせる要素になるので許すことができた。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー(C↑)

特性:古代活性 草テラスタル
155-x-96-188-156-158 (控え目 H196 B164 C124 D4 S20)
マジカルシャイン/シャドーボール/挑発/守る

・水流ほぼ耐えハバタクカミ。ウーラオスへの対処がモロバレル依存になってしまう点を少しでも緩和するのが主目的。Cもなるべく高くしたかった弊害でSがとんでもなく低くなってしまっているが、仕方のないトレードオフと捉えた。

・挑発はガエンバレル絡みの構築(特にガチグマ入り)に勝つために採用。Sブのカミの挑発はメジャーだが、Cブのそれはそうではないので、余計なことを考えずに打ちに行けるのが良かった。

 

トルネロス化身@オボンの実

特性:悪戯心 鋼テラスタル
184-x-111-146-104-155 (臆病 H1236 B164 C4 D28 S76)
木枯らし嵐/追い風/雨乞い/守る

・この構築でのトルネロスの最も大きい役割は、追い風よりも雨乞い(+ウーラオス)と捉えている。これがないとディンルーや壁など極端な受け構築に対して回答が出しにくい。トルネロスを外して構築を回した際は、この要素を埋めるのが難しかった(パオジアンで埋めようとしていた時期が長かったか)。

・パワハブリジュラスの台頭が(多分)決定的となり、トルネロスは次第に襷がメジャーな持ち物に変わっていった。3月末時点で襷トルネロスを使っていた時は割と時代を先取りできている方だと思っていたのだが、4月に入ってから襷トルネロスが強いという共通認識がしっかり広がり、使用者が増えると同時に、対応する側も襷前提の行動を取ることが多いと感じていた。その最たる例がスカーフ水ウーラオスの水流連打でトルネロスを落としに来る動きであり、特に追い風ミラーでこれをやられると非常に困ることが多かった。
 そのため追い風ミラーはもう安定させることはできないものと思っていたのだが、時代の流れを逆行してトルネロスをオボンの実にすることでミラーの水テラ水流連打の動きに強いカウンターができ、逆にイージーウィンに繋げることができると気付いた。また単に場持ちが良くなることで、上述したトルネロス独自の強みである耐久系パーティに対する雨乞いの要素を活かしやすくなる。
 トルネロスは襷でないとパオジアン/ブリジュラス/タケルライコが厳しくなりがちなのだが、いずれもガオガエン/モロバレル/ハバタクカミの存在がカバーしてくれると結論が出たことでトルネロスをオボンの実にする決心がついた。実際やっている中でも相手が認識違いを起こしているのが伝わってくるシーンが多く、ゴツメガエンと並んでお気に入りの工夫である。

 

感想

 構築自体の完成度や工夫の盛り込み方は非常に良く、苦手なルールなりに上手くやったんじゃないかなと思ってはいますが、環境に刺さってたかと言われると微妙で残念でした。本戦中のプレイングもあまり冴えておらず、明確なミスで落とした試合もあったのはもっと残念でした。こういう硬派なの使っても抜けられるってとこ見せたかったな~。

 もちろん多少は悔しいですが、本戦の形式自体が呆気ないものであることもあり、「来年も頑張ろう」という、既にただその思いだけになっています。ポケモンでヘラるのは去年のWCS後にやって、望むもの全部が手に入らないのを覚悟しながらでも、好きな限りはポケモンとずっと向き合ってたいなと思ったので。

 また来年の公式大会までは競技者としてはやることはなくなりますが、その分Youtube活動にはリアル事情が落ち着き次第に力を入れていきたいなと思っています。
 今のところ主にコーチングや海外大会視聴が独自の要素で、特に初中級者の人には一段階上の目線を学ぶ良い機会になってると思ってます。まだまだ色々模索中ですが、是非応援よろしくお願いします。(記事の投げ銭感覚で登録してってくれたら嬉しいです。)

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以上、ここまで読んで頂きありがとうございました。

何かあればTwitterまでお願いします。

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スペシャルサンクス

・構築段階の初期に意見交換してくれたGrand

・直前に韓国環境の情報共有をしてくれたCrystal

・寿司対策考えるための壁役になってくれたナツメグさん

・今年のVGC活動を応援してくれた方々