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【キタカミプロローグ】アブクマ岩ポン対面構築【最終46位】

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 どうもconaです。引退やなぁ~とか抜かしつつ浅ましくもキタカミプロローグやってました。

 結果は最終46位と振るいませんでしたが、ルールがとても面白く、1週間熱中したために色々書きたくなったので、簡単な構築経緯及び個体解説の後、興味がある人向けにキタカミプロローグ全体を通した考察過程を記そうと思います。

↓使用構築↓

 

 

構築経緯

 考察当初からオーガポン/ガチグマを必須パーツとして高く評価しました(当然)。この2つをどう使うかというのが悩みどころですが、仲間大会を通じて「水オーガポンが相手の炎テラ蔦棍棒に怯える」「ガチグマが相手の無テラブラッドムーンに怯える」等、オーガポンやガチグマのミラーのしんどさを頻繁に経験する度に、行動保証の概念そのものの評価が徐々に高くなっていき、この経緯から頑丈を持つ岩オーガポンとチョッキガチグマを使うことを決定。

 上記2体の次に高く評価していたのでアブリボンです。フェアリー技の通りが良い点とアブリボンより早いカマスジョー/マニューラがあまり強くなさそうだったので、このルールでの実質的な最速ポケモンとして扱い、キタカミハバタクカミとしての役割を期待。長い間眼鏡での使用をしていましたが、安定性重視のため襷追い風型での採用を最終的にはしました。

 以上のようにそれぞれが行動保証を持つ3匹を採用し、「アブリボン+ガチグマ→岩オーガポン」を基本選出としながら対面的に立ち回ることをコンセプトとして、欲しい要素と各ポケモンのパワーを整理しながら残りの3匹を埋めました。それぞれの簡単な採用理由は個体解説に記しますので、構築経緯は以上となります。

 

個体解説

アブリボン@気合の襷

特性:鱗粉 妖テラスタル
136-x-80-147-90-193 (臆病 H4 C252 S252)
マジカルシャイン/花粉団子/追い風/守る

・眼鏡も眼鏡で強かったですが、炎ポンの増加が特に動きにくい要因になってしまったように思います。そのため最終的には安定感のある襷追い風型での採用となりました。

・持ち物も技も無難にまとめましたが、守るについて頻繁に使いこそしたものの、あまり有効な択になってなかったような気もするので、別の補助技でよかったなという気がしています。嘘泣きはなんとなく「アリかもな」と思いつつもオーガポン/ドドゲザンとのシナジーが全くないことから敬遠してしまっていました。

・花粉団子は相手のオーガポンへの打点になるのが強かったです。真空波+花粉団子で相手の岩オーガポンが飛ぶ裏技があったり。回復ではあまり打ちませんでした。

 

 

ガチグマ@突撃チョッキ

特性:心眼 無テラスタル
189-x-141-187-108-98 (控え目 H4 B4 C116 D180 S204)
ハイパーボイス/ブラッドムーン/大地の力/真空波

・今回のルールの最強枠。このポケモンを構築に組み込まないのはあり得ないとまで思っていました。実際TOP30に絞ると約8割の構築に採用されていたようです。

・持ち物はシルクのスカーフを長く使っていましたが、相手のガチグマに縛られないことを特に評価してチョッキになりました。先発に襷アブリボンと並べることが多く、抜群の安定感を出してくれました。

・配分は追い風下マニューラ抜き、ノマテラシルクのスカーフブラッドムーンを乱数一個切って耐えを両立。Cが11nになって気持ちよい配分となりました。

 

岩オーガポン@礎の面

特性:頑丈 岩テラスタル
156-172-104-x-116-178 (陽気 H4 A252 S252)
棍棒/馬鹿力/じゃれつく/ニードルガード

・当初は水と炎以外評価していませんでしたが、岩にボコボコにされ見つめ直すことに。岩・格闘の技範囲や、頑丈という特性、炎ポンに強い点の過小評価を自覚し、最高の対面性能を持つ駒として採用することになりました。

・岩オーガポンはなるべく全試合選出したく、ジャラランガを始めとした格闘タイプがいるだけで選出意欲が削がれるのを嫌ってじゃれつくとしました。草技切りにより雨の処理が面倒になりましたが、直前の仲間大会で大きく数を減らしていたこともあり不問としました。

 

ドドゲザン@黒い眼鏡

特性:総大将 悪テラスタル
185-205-140-x-105-93 (意地っ張り H76 A252 S180)
ドゲザン/不意打ち/けたぐり/守る

・持ち前の耐久力に加え、テラスタルでの耐性変更や不意打ちを含めた対応力を非常に高く評価し、TierSに限りなく近いポケモンとして位置付けていました。総大将が対面的に組まれた本構築と相性がいいこともあり、あまり枠として疑っていませんでしたが、構築全体としてコノヨザルが重い一番の要因となってしまっていたので、終わってみるとここから組み直したほうが良かったかもという感想を持っています。ドドゲザン自体トリル対策も兼ねているため、組み直そうとするとまた時間がかかっていたと思うので、そこまで後悔していませんが少し視野が狭かったなと。

・総大将黒い眼鏡の火力が相手の見えていない捲りを作りやすく、さらには悪テラスタルも乗せた際の不意打ちの火力が非常に病みつきになりました。(ドドゲザンに囚われすぎてしまったことを考えると"なってしまいました"でしょうか?)

 

キュウコン@拘り眼鏡

特性:日照り 炎テラスタル
162-x-114-146-120-120 (控え目 H108 B148 C252)
熱風/ウェザーボール/オーバーヒート/シャドーボール

・追い風下の高火力アタッカー、それも鋼に触れるものが欲しかったため採用。シャンデラではないのは役割対象であるドドゲザンの不意打ちが辛いため。この経緯から配分はBに厚くしました。

・追い風展開が刺さりそうな時とフレガ+積み系統に対して出した時に特に強かったのですが、草以外の全てのオーガポンに弱い面があり、耐久に振ってもなお少しピーキーな性能をしていたので、強く使うのであればこの指止まれのようなサポートが必要だったかもしれません。

 

ヤバソチャ@オボンの実

特性:おもてなし 竜テラスタル
177-x-127-187-101-94 (控え目 H244  B4 C228 D4 S28)
シャカシャカ砲/シャドーボール/怒りの粉/守る

・命がけコノヨザル+ネズミ斬イッカネズミへの対抗策が少なく、露骨なものに対しても苦しい選出を余儀なくされることがストレスだったので、怒りの粉での引き寄せを評価して採用。やや重い雨にも出せてちょうどいいかなとは思っていたのですが、オンバーンの暴風やイダイトウのお墓参りが辛く、どのように選出するかをイメージできなかったため、結果的に選出率は低くなってしまいました。

トリックルームはあってもなくても変わらないと思ったので、シャドーボールと守るを優先しました。試合中にトリックルームあったらな~とは思いませんでしたが、あったらあったで選出幅が増えていたのかなと少しモヤモヤする部分もあります。

 

選出

あくまで一例ですが、大体以下のように選出していました。

基本:/@1

壁:/@1

フレガ積み:/@1

トリル:/

雨:/

 

反省

 今回はプレイングがまずいところが結構あったのを前提に......

・覚悟はある程度していましたが、壁コノヨザルの相手がかなりシビアで、細かいプレミを1つしただけで落とすような試合が多かったです。この点についてはドドゲザンの採用がまずく、ヤバソチャが選出できなそうなときに仕方なくドドゲザンを上記の@1の枠に出していたのですが、結局ドレインパンチの的になるだけで敵に塩を送る展開を何回かやってしまいました。同じ役割でも少しパワーが落ちますがアタッカー型オーロンゲ等が良かったかなという気持ちがあります。

・レート1700以降でアブリボン/ガチグマ/岩オーガポンの並びのミラーが非常に多く、ここで差を付けられるような構築をしていなかったため、同速次第の50%の勝率しか出ないような試合がかなり多くなってしまいました。考察をもう一歩先へ持っていく努力が必要だったと感じました。

 

考察過程

 こちらでは使用構築の解説の領域にとどまらない、キタプロ環境・構築考察の過程を書き記したいと思います。時系列ではなく「ガチグマに対する考え方」「ポケモン別の評価」の2つのトピックに分けて書きました。

ガチグマに対する考え方

 ポケモンのプールを見た時にまず思ったことしては、雨/サナガブ/イッカコノヨの3つのアーキタイプが主軸となることが予想され、ここにガチグマがどのように介入していくのか?ということでした。しかし仲間大会に1,2回出ただけで確信できるほどのガチグマ軸の圧倒的なパワー。ガチグマを構築に組み込むかがこのルールの鍵となるとすぐに思い直しました。そしてガチグマの有効な構築への組み込み方として最終的に以下のような整理を行いました。

 

・スイッチトリルの限界

 ガチガチのトリル構築は歴史上結果を残している例が少なく、またガチグマの全体技であるハイパーボイスに関しては火力は決して高くないため一旦NG。しかしガチグマのS数値的にはトリルを絡めて使うのが適正そうだということで、まずスイッチトリルのアプローチで組むことにしました。トリル役は当初自分で殴り役にもなれるシャンデラやブリムオン等を高く評価していましたが、途中から異次元の安定感を持つサマヨールの評価を高くおきました。お見通しで初見殺しをある程度対処できるのも嬉しいです。

 しかしスイッチトリルを使っていくとトリル役がどうという話の以前に、ガチグマのSの設定の難しさが非常に大きな壁になると感じます。トリルをすると下を取られるドドゲザンやローブシンに致命打を貰うため、トリル貼るタイミングが難しいです。ガチグマを最遅にすると、それはそれでトリル前提になりすぎてしまい良くありません。そもそもミラーでは相手のガチグマのSが不明であると、トリルをするべきかどうかすら見当がつきません。このような理由からトリルに頼らない方向で構築を組みたいという考えになりました。

 

・「ガチグマを雑に動かせる」というコンセプト

 ガチグマは最強格なのは間違いないのですが、鈍足かつ特防は低いので、軸にすることを拘りすぎると不安定になってしまうことを懸念し、ガチグマを通すことに固執しすぎないような型・構築を研究する方針になりました。どちらも大きくハマりはしなかったので結局没になりましたが、具体的には手助け採用や耐久ガン振りの弱点保険型などを試していました。

 また上でもミラーには少し触れましたが、ガチグマがガチグマをブラッドムーンで縛り合う関係がかなり不毛です。準速ないし最速などで確実に上からというのはありますが、S操作の主導権の争いが鍵になりすぎてしまうのであまり良いイメージが湧きませんでした。

 

 以上の整理から有象無象に対する特殊耐久を補いつつさらにはガチグマミラーで強気に動かせるチョッキガチグマを選択。またS振りでさらにミラーを意識しつつ、追い風と合わせることで攻勢にも出やすくしました。追い風役となるアブリボンを高く評価していたこともあり、襷アブリボン+チョッキガチグマの安定性の高い並びは思い付いた時点でもかなりしっくりきました。チョッキの火力不足の部分が気にならなかったわけではないですが、少なくとも無テラブラッドムーンに関しては十分な火力があることがチョッキで使っても良い理由になると考えていました。そして今回紹介した構築の作成に至ります。

 

ポケモン別の評価

 取り組みの中で3回Tier表(左右差あり)を作成・更新し、思考の整理(兼いいね稼ぎ)をしていました。こちらを基にポケモンの評価の推移を書いていこうと思います。

10/1(日)時点

・とりあえずガチグマが最強だと気付いた段階。それでも雨/ガブサナ/イッカコノヨのパーツは基本的に評価を高くしていますが、ガブサナのパワーの低さを実感した直後だったので特にサーナイトの評価を落としています。

・ガチグマとの相性からスイッチトリルのパーツになるポケモンについてはかなり無条件で評価を高くしていました。

・こちらは最後までずっとそうですが、オーガポン以上のSを持つポケモンの評価も意識的に高くしています。逆にオーガポン以下のSであるポケモンは減点する意識でいました。アブリボンは内心もっと評価が高かったですが、悪目立ちしたくなかったので一旦この位置にしていました。

・オーガポンについては対ガチグマ及び雨に対する安定感を主な理由として水オーガポンをトップに。この指の要素を高く評価していたので、水がこの指止まれと最も相性が良いというのも大きいです。

・他には特に注目していたのはローブシンムクホークローブシンについては結局微妙でしたがこの時点でムクホークの強さを感じていたのはセンスが良かったかなと思います。

 

10/2(火)時点

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・前回時点から悩んでいましたが、ドドゲザンを一つ抜けた位置に置きます。評価自体は最終的にもかなり正しいとは思うのですが、このせいでなるべくドドゲザンを採用したいという気持ちが先走ってしまったような気もします。

アブリボンが強い確信を得たので思い切ってBに。オンバーンを思い切ってCに落とすかを悩みつつ。

ムクホークはCで保留しましたが、Bに限りなく近いという評価。ローブシンは強いと思ったけどな~うーん。

・ロンゲコノヨの評価を下げたのは、蔦棍棒の急所効果のせいで結局上位に残るはずがないという考えでしたが、壁構築のTierが高いルールになるのが嫌だったという気持ちもややあります。(環境操作的な意味ではなく)

・Eについては「TOP30に1体でも入っていたら謝る」という基準でわけました。イエッサンとピッピは使用者が多い割に採用理由がよくわからず、恐らく適当に採用されていると感じたので意識してEに入れていました。

・Dにいる岩オーガポンは...すみません。翌日の配信の冒頭でも「岩オーガポンは使う理由がよくわかんないけどな~」とか抜かしていたのですが、ちょうどその配信で2回岩オーガポンにボコボコにされ撤回することに。。。こうなってしまった理由は個体解説のところで書きましたが、岩・格闘の技範囲・頑丈・対炎ポンへの過小評価が大きかったです。

 


10/5(木)時点

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・まずは上述の通り岩オーガポンを底上げして、岩オーガポンが最強のこの形で結論としました。

・コノヨザルではなく、ジャラランガが頭1つ抜けているという評価は思い切ったのですが、ここは正しいようで良かったです。評価理由としてはじゃれつく持ち以外のオーガポンに強い点と、積み型以外にも可能性があると感じていたことです。 

・ヤバソチャ/イッカネズミ/アブリボンの評価に若干ズレがありましたが、S~Bについて入れるポケモンを絞った割には概ね正しく評価できたように思います。

・Cのエンニュート/キュウコン/シャンデラの並びから見られるように炎打点の評価がやや高いですが、結果を見るとよくなかったようです。実際僕の使ったキュウコンはあまりハマってはいなかったのですが、使った上で何故なのかよくわからない。

・Eについて謝らないといけないのはカビゴン/キラフロル/クワガノン/コジョンド/イエッサン♀でした。最終30位を記録したカビゴン/キラフロル/イエッサン♀採用の構築にEランク予想が破壊されて笑ってしまった。それでもキラフロルについては「なんかありそう」って思わなかったのは流石にセンスなかったなと思います。キチキギスは悩んだ末にDに入れたのに。

・Dに入れたポケモンで結果を残したのはマシマシラ/草オーガポン/イイネイヌ/エルレイドでしょうか。特にエルレイドは一回自分で使った上でしっくりこなかったので、正しく評価をできなかったことが残念です。

 

終わりに

 世界大会の惨敗その他諸々のショックがあり、ポケモンからはしばらくは距離を置くつもりでしたが、まあ面白そうなネット大会がきたので予想よりも早く再び触れることに。

 そしてポケモンをやるにしても取り組み方というか楽しみ方を変える必要があるなと思っていたので、STAR BURSTの際に情報量の少なさが話題になったこともあり、今回は仲間大会配信で積極的に考察内容を発信しながら取り組むことにしました。特に今回のネット大会はライト層の方もかなり興味を持っていたようで偶然にもこの試みはかなり良かったように思います。配信コメントやDM、リプで相談を頂くこともあり、やりがいはかなり感じました。人それぞれの啓蒙活動。自分としても色々考察を話しながらやるのはとても楽しかったです。

 引退という言葉を口に出した以上、ダラダラやってるのもなんか情けねえなあ~と思いつつも、しずくオフとキタプロへの参加を通じてポケモン自体は面白いゲームであることを再認識できた点は良かったと思います。今回のように自分が楽しめるかというのを特に重視してポケモンは好きなように続けていきたいです。まだ色々悩んでる途中で、見苦しくてすみません。

 以上ここまで読んで頂きありがとうございました。質問等ございましたらTwitterまでお願いします。

 

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