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【SVダブル レギュI】コライドガス+黒バド【PJCS2025インターネット本戦抜け】

    

 どうも、conaです。
 PJCS2025インターネット本戦を20位で突破することができたので、使用構築の記事になります。

構築経緯

 去年は得意な構築を握るという意識が薄かったせいで構築作成で迷走し、最終的にも納得感の薄い構築選択になってしまった反省がありました。また今年も4,5月にポケモンの時間があまり取れないこともあり、まずは自分の得意な構築に絞った検討を行うことを特に意識しました。

 自分の得意な構築は、交代を極力減らすように予めプランニングされた対面構築や介護構築です。最近組んだ対面構築というとネズミルナアーラ、介護構築というと瞑想ミライドンです。

 しかし後者の介護構築については伝説にこの指止まれや猫だましを覚えるポケモンがいないことから綺麗に組むのは難しいと早めに判断しました。そのため対面構築を組むこと、それに合った伝説としてコライドンを使うことを最初に決めました。

 コライドンは高耐久ポケモンにはフレアドライブ、高速ポケモンにはニトロチャージと2種類の対面性能をもっている点が唯一無二であり、特に高速ポケモンに対してニトロチャージの起点にしながら突破する動きは襷バドレックスをはじめとした襷ポケモンの評価が高くなっているこのルールでこそ発揮される強みとして高く評価していました。
 コライドンを軸にした構築で最もメジャーなのは襷ハバタクカミ+珠コライドンの制圧力を振り回す構築で、なるべくコライドンで行きたいと決めた時には既にこれを使用したことはあったのですが、コライドンの耐久力が低いせいですぐに試合を左右する択勝負になりがちなところや前述したニトロチャージを活かした展開を目指せない点を不満に思っていました。コライドンという伝説枠を雑に扱うという感覚もなかなか身につかず、従来のこの形で行く気にはなりませんでした。

 代えて注目したのがチョッキコライドンです。シングルの方ではレギュGで何度も結果を残しているので前から上手く使えないかと前から思っていました。耐久力の高いコライドンはニトロチャージからの展開を見やすく、自分の中の理想のコライドン像を現わしてくれていました。構築として組んだのは以下のような形で、補完の2体をどうしようか悩むような段階になっていたのが本戦の1週間前でした。

-コライドン@突撃チョッキ フレドラ/ニトチャ/けたぐり/ドレインパンチ
-ルナアーラ@パワフルハーブ シャドーレイ/メテオビーム/追い風/守る
-イーユイ@拘りスカーフ 熱風/火炎放射/悪の波動/バークアウト
-タケルライコ@気合の襷 10万ボルト/迅雷/流星群/守る

 しかしながらちょうどその本戦の1週間前のタイミングで行われたRegional(海外大会)でオーロンゲ×チョッキミライドン×エレキシードルナアーラの組み合わせが大きく結果を残します。ランクマッチでも大量にこの構築が現れました。上の構築はこのような壁構築に大きく不利を取っていました。理由のほとんどはアタッカールナアーラの火力不足によるものですが、ルナアーラの枠自体替えが効かないものであった(詳細な理由は省略)のでどうしても解決ができず、そもそも構築自体に確固たる自信を持てていなかったため、思い切って使用自体を断念することにしました。

 それでもコライドンという伝説を既に2週間ほど使い続けていたので、他の伝説を使う選択肢もなく、Regional上位のコライドン構築を探しました。するとBest16のJames Evansのコライドンマタドガス構築が目に留まります。

 マタドガス自体は少し触ってみた経験があった上で半信半疑でしたが、少なくとも流行のミライルナアーラに対してはオーロンゲをはじめ全てのポケモンに対してマタドガスが有効に働いているので、環境に刺さる可能性を求めて並びを真似て使うところから始めました。原案の調整は不明だったのでそこは想像と思想に従ってやっていましたが、それまでの経緯からコライドンはHAベースで使おうというのは最初から決めていました。

-コライドン@特性ガード フレドラ/ニトチャ/アクブレ/守る
-黒バドレックス@気合の襷 アスビ/サイキネ/アンコ/守る
-マタドガス@オボンの実 ワンスチ/鬼火/挑発/守る
-イーユイ@拘りスカーフ 熱風/オバヒ/悪の波動/バクア
-アラブルタケ@ゴツメ 種爆弾/不意打ち/キノコの胞子/怒りの粉
-タケルライコ@突撃チョッキ 10万ボルト/エレキネット/流星群/迅雷

 実際に使ってみるとルナミライには良い勝率を出せ、他の構築に対してもそこそこの手応えがあったのでこれを詰める方向性で腹を決めることにしました。しばらくすると黒バドコライドガスイーユイには概ね文句無し、アラブルタケは明確に役割には欠けるが様々なマッチアップで誤魔化しの材料になるのでなるべく採用したいと評価した一方で、タケルライコには不満を覚えます。下記のような課題があり、タケルライコがその不満の中心にいると感じました。

  • ザシアンの一貫が厳しく、特にザシオーガに勝てない。
  • ミライドン構築に対する後発一般枠がイーユイ以外で欲しい。タケルライコではチョッキミライに常に縛られてる点に不満が残る。
  • 構築全体の耐久力が高くないため、タケルライコのエレキネットバークアウトが活きにくい。特に晴れミラーで強い駒であるのに周りと足並みが揃わず上手く使えていない。

 特に解決したいのがザシアンとミライドンに対する選出枠だったので、地面タイプで絞ったところスナノケガワがすぐにヒットします。チョッキ+S活性で様々な構築の黒バドにもエレキネットで仕事が出来そうですし、晴れ下であればカイオーガとも殴り合えそうです。実際以下のような型で使ってみたところタケルライコよりは手応えを感じました。

-スナノケガワ@突撃チョッキ 10万ボルト/エレキネット/大地の力/ヘビボン

 しかしやはりというべきか単体のパワー不足でした。火力も耐久も耐性も中途半端で、解決したい問題に対してどれもあと一歩及びません。特に火力不足の面が厳しく、晴れ対面のような速い展開のゲームで選出した時の仕事量が極端に少なかったです。

 そしてさらに問題として浮き彫りになったのががグラードンやランドロスいった地面タイプでした。こちらからの打点に欠ける上に一貫が厳しく、練習段階でグラードンも無視できない程度には存在したのでさらなる改良案を見つけることを迫られていました。

 それでも本番の前々日までスナノケガワで確定する方向性だったのですが、ここで持ち物を悩んでいたアラブルタケにロゼルを持たせることでザシアン対面が大きく改善されることに気付き光明が差します。

 ウネルミナモはザシアンに弱いという1点だけさえ目を瞑れば採用できるのにと前から思っていたため、ロゼルアラブルタケの対ザシアン性能が確認できたタイミングですぐに改善案として思い至りました。試した見たところ課題の解決だけでなく、格段に構築のパワーがあがったため変更から間もなくこれで確定になると判断しました。本番もウネルミナモが大活躍していたので、直前に見つかって本当に良かったです。

-ウネルミナモ@突撃チョッキ ハイドロスチーム/流星群/バクア/アクジェ

 

個体解説

※画像はSVバトルメモリーズを利用して作成しています。

コライドン@特性ガード


HD:C205ミライドンのEFなし眼鏡流星を炎テラスタル時に確定耐え、C217黒バドレックスのサイコキネシス確定耐え
S:最速カイオーガ+4(Sを意識していないミライドンやザマゼンタは抜けるライン)

 構築経緯のところで複数回書いていますが、高速ポケモンに対してニトロチャージをすることで起点にしながら対面勝ちできる性能を強みと捉えていたため、この動きの再現性が高いHAベースの配分です。調整意図の通り、型の見えないミライドンに対して必ず動けるようにしました。当然Sも高ければ高い方がいいですが、展開が変わるレベル(180とか)まであげると必要な耐久も火力も確保できないので、ほぼHAに振り切りました。明らかに相手の想定を外せているシーンも多々あり、自慢の配分です。

 

黒バドレックス@気合の襷

B:A200水流連打の乱数がズレるライン

 普通の襷黒バドレックスです。コライドンマタドガスがアストラルビット圏内に削ったところにこのポケモンが着地するのが基本の勝ちパターンです。

 技構成にずらしを入れることは考えていましたが、サイコキネシスもアンコールも打つ機会はかなり多く変える選択肢がないと感じました。

 

マタドガス@オボンの実


S:無振り60族+3(オーロンゲ、リキキリン、ガオガエンを確実に抜けるように)

 相手からの集中攻撃を確実に耐えて欲しいのでオボンの実での採用です。特にマタドガスになるべく長く場に居座ってほしいミライドン対面で活きます。

 相手のトリックルームを必ず止めないといけないので挑発は必須でした。ルナアーラに打っておくと後々のワイドガードを防ぐ効果もあります。鬼火も白バドレックス相手が楽ではないのでなるべく欲しく、他の補助技を入れる余地がなかったです。元々は毒ガス毒びしを高く評価していたのですが、周りのポケモンにマッチしていなかったので結局挑発鬼火を押しのけて入ることはありませんでした。

 攻撃技はマジカルシャインと悩みましたが、削りたい相手をしっかり削ることを意識してワンダースチームになりました。しかし命中を気にしないのであればじゃれつくの方がチョッキミライドン、タケルライコにダメージが出る点で好ましかったように思います。命中の問題で結局はワンダースチームになったかもしれませんが、じゃれつくを覚えることを検討段階で忘れていたことを反省しています。

 テラスタルは(晴れ状態の)イーユイ、ザシアン、カイオーガを意識しつつ汎用性の高い水テラスタルです。

 

イーユイ@拘りスカーフ

 火力、タイプが唯一無二のポケモンです。このポケモンがいなければ対黒バドレックスで大きく安定感を損なうため、コンセプト外の3匹のポケモンの中では特に必須としたポケモンでした。

 対黒バドザマゼンタを相手にする際にはこのポケモンで2回以上炎技をぶつけて一掃していくのがメインプランになるわけですが、その際にワイドガードを避けられる単体炎技がオーバーヒートでは不都合が生じるため、命中100であることもあって火炎放射を採用しました。

 調整意図は適当です。全く振らないのも不安だなということで基準となる11nのCを確保しつつ、気持ち程度にHに振りました。一応少し耐久に振った珠バドを晴れ火炎放射で珠ダメージ込みで倒せる...みたいな計算をしましたが、大きい理由にはなったわけではないです。

 

アラブルタケ@ロゼルの実

HB:A200ウーラオスのインファイト、B207までのザマゼンタのボディプレスを確定耐え
S:ミラーで水テラを切り合った場合を意識して気持ちの4振り

 数値の高さとキノコの胞子で様々なマッチアップを誤魔化せる点を評価して枠を動かしませんでした。ライコ入りの黒バドザマゼンタ、ザシアンカイオーガには積極的に選出していました。

 明確な役割対象はないもののロゼルを持たせてからはザシアンが役割対象のような形になりました。元々有効に働く持ちものが見当たらなかったので非常に都合が良かったです。ちなみに本戦では3回も発動しました。 

 技構成は守るがあればもっとトリックルームに対して積極的に出せたのですが、カイオーガへの打点として種爆弾も欲しいことを考えると抜く技がなかったです。

 

ウネルミナモ@突撃チョッキ

C:Sを越さないようになるべく高く
S:最速化身ランドロス+2

 構築のラストピースとして完璧なポケモンでした。古代活性による高い素早さ、突撃チョッキによる高い耐久力、恵まれた技威力、先制技とこれでもかというほどに汎用性を損なわない要素が揃っていました。

 構築全体として襷を持ったハバタクカミや悪戯心、先制技持ちの処理に苦戦するのでアクアジェットは非常に有用でした。(4枠目の技に迷ってウネルミナモの技を調べた際に初めて習得できることを知りました。)

 テラスタルは白バド(カイオーガ)への耐性を確保しつつハイドロスチームとアクアジェットのリーチを伸ばす水テラスタルです。

 

選出

主な選出を3種類紹介します。

①コライドガス/黒バド@1

 基本選出です。どの禁伝に対してもこの選出をする余地がある一方で、相手の初手黒バドを強く呼ぶ上に対抗策に欠けるので、黒バド入りにはなるべくこの選出は避けるようにしていました。とはいえ黒バドの相方の伝説によっては出さざるを得ないことも多々あり、6割くらいの試合はこの選出をしていました。
 一応初手黒バドと鉢あった際もコライドン:守る,ドガス:イーユイ引きなどで対応可能ではありますが、そもそも後ろから出てくるドガスの価値が非常に薄いため、なるべくそのような展開にならないに越したことはないです。

 

②コライミナモorアラブルタケ/黒バド@1(ドガス以外)

 主に黒バドやグラードン対面をはじめとしたドガスが出しにくい場合にこの選出となります。ミナモもアラブルタケも古代活性しつつコライドンをサポートできるので純粋なパワーはドガスを出すよりずっと高いです。

 

③黒バドアラブルタケ/コライミナモ

 対ザシオーガのメインプランです。じゃれつくを釣ってロゼル胞子を仕掛けます。またライコ入りの黒バドザマゼンタ相手など、相手のタケルライコに困らされそうなときに誤魔化しの手段として利用していました。

 

立ち回りのコツ

 残数有利より展開のコントロールを意識しましょう。コライドンドガスで残数有利を取っていくという構築ではないです。

 具体的には「相手にS操作をさせない」「裏の黒バド圏内にいれる」の2つをコライマタドガスに遂行させるのが目標です。無理にコライドガスを生かそうとせずに上手い具合に倒させて裏に繋ぐことや、1体を倒すより相手を均等に削るような技の打ち方をすることが求められることが多くあります。ここは黒バド構築に共通する部分であるかもしれませんが、特にこの構築では大事になります。自分はこれに気づいてからグッと勝率が上がったので、レンタル使用の際はぜひ意識してもらえるといいかなと思います。

 

 

 解説は以上になります。

 自分の得意な形を使うということに絞って方針選択ができたことが一番良かったです。去年迷走した経験も無駄ではなかったと思えます。一方で実力自体の底上げには今年の取り組みではまだできていないと感じるので、世界大会に向けてはここにも全力で取り組みたいです。

 当日の勝敗は13勝5敗(○○○××/○○○○○/××○○○/×○○)でした。
 11戦目と16戦目も抜けラインリーチでしたが、2つとも落としてしまいました。それでも集中力を切らさず最後の最後のラストチャンスを掴むことができました。マッチングは満遍なく当たりましたが、不利な白バドを引きすぎず、有利なパゴスを3回引いていたのはかなり上振れていました。


 youtubeにはこの構築の解説動画を投稿していますので、こちらも合わせてよろしくお願いします。

www.youtube.com